アドマイヤベルナという、私が今個人的に期待している4歳馬がいます。

層の厚い4歳馬の中でもまだこれから頭角を現すかもしれない馬です。

初出走は3歳夏、遅めのデビューでしたが、内容は散々。ダートを3戦使いましたが鳴かず飛ばずでその後地方に移籍しました。しかしさすがは中央馬。移籍後は3戦2勝2着1回とまずまずの成績をあげました。それを見てか、再び今年中央にUターン移籍。が・・・、移籍後初戦はまたダート戦でしたが、これがまた大敗。

「やっぱりだめなのか」と、この時点で頭打ちの陣営でしたが、試しに次走で芝を使う事に。

すると・・・あれよあれよの爆走。

2着の馬に4馬身の差をつけての快勝でした。しかも中央初勝利が500万下というもの。しかしながらあくまで500万下を勝っただけの事。変わり身を見せたといってもまだ過信はできません。

そんな思いの中、翌月に1000万下に出走。これで真価が問われると思いましたが、しかしこれがまたすごいものでした。スタート後すぐに先頭に立つと、逃げる逃げるの大逃げ。後続に10馬身以上突き放す逃げをみせ、最後もそのままそのまま5馬身差をつけてゴールイン。2着はエクスペディションで、その馬も3着に8馬身の差をつけています。つい先週の話ですが、そのエクスペディションは九州スポーツ杯でかなり強い勝ち方をしたばかり。そんな馬に0.9秒差の差をつけての完勝でした。

これまでにいろんな馬を見てきましたが、一瞬にしてその魅力にとりつかれました。
過大評価しすぎですが、その大逃げの姿を見て、大好きなサイレンススズカを思い出したのが一番の理由。
たしかに、芝に変えたら、ダートに変えたら一変したというのはよくある話ですし、まだ準OPに上がっただけの馬ですから、この先どこまで結果を出せるかはわかりません。重賞に出たら全然かもしれないですしね。
ただ、未知の期待感、原石を見つけたようなこの高揚感はたまりません。

競馬の面白さはこういうところにあります。
良血ではじめからものすごいパフォーマンスを見せる馬ももちろん良いですが、個人的にはこういった這い上がりの雑草魂を持った馬が大好きです。

まぁそうはいってもノーザンファーム産駒なんですけどね。やはりノーザンは強い馬を産出しますね。
そしてさすがは近藤利一の所有馬。ただでは転びません。

現在は休養中でまだ次走は未定ですが、年内ないしは年始あたりには重賞を勝ってもらいたいです。

個人的には天皇賞(秋)に出てほしいですが(笑)

いやいや、そんな慌てた期待は持たず、ゆっくりと楽しみます。