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久しく1人気が勝っていないレースですが、なぜ人気どおりにならないのかいくつか検証をしてみました。
まずひとつめ、このレースは強さに波のある馬より安定感のある馬が活躍する傾向にあります。
8年の統計データからみると、初勝利を挙げるまでの道のりで、新馬戦で3着以内、未勝利戦で5着以内というのをはずれた馬は馬券内に入った試しはありません。その後の活躍も大事ですが、初勝利までの道のりで安定した成績を求められるという事は、逆に言えば低実力馬には必ず勝てる安定感が必要だということです。
2010年の3人気ツルマルワンピースの結果は6着、2009年の4人気ラブグランデーの結果は15着でしたが、ともに新馬戦で6着という結果を持っていました。
他にも未勝利戦で掲示板に載らなかった経験がある馬はここでは好戦できていません。
今年該当する馬は
ドナメデューサ
ミスマルシゲ
ミラクルピッチ
レディーメグネイト
レディーメグネイトあたりはりんどう賞を勝っているので今回ある程度人気しそうですが、この辺のジンクスを越えれるかがみものです。
ふたつめに、重賞勝ち馬についてです。
すでに重賞勝ちをしている馬がここで重賞2勝目を挙げた馬は過去2頭いますが、その馬はどちらも小倉2歳ステークスの勝利馬でした。逆を言えばそれ以外の重賞とあわせて勝利した馬はいないということになります。なぜかはわかりませんが小倉2歳S以外の重賞との相性が良くないのでしょうね。ただ、もちろん重賞を勝っている馬ですから実力はあるので、2着や3着にはきている結果もあります。ただ、勝利はないということです。
今年は重賞勝ち馬はファインチョイスが函館２歳Ｓを勝っていますが、このジンクスもどうでしょうかね？ちなみに過去函館2歳ステークスを勝った馬でこのレースに挑んだ馬はステラリードとフィーユドゥレーヴの2頭がいましたが、どちらも5着、6着と沈んでいます。他の重賞と比べ函館2歳Sは8月開催ですから少し間が開くのが良くないのかもしれません。ファインチョイスは1・2人気になる馬でしょうから、このへんは気になるデータですね。
最後はローテーションについてです。
前走が重賞だった馬以外は別として、このレースは前走が1400mだった馬の方が圧倒的に成績が良いです。これも裏を返せばそれ以外からのローテーションの馬はいくら前走が強い勝ち方をしていても勝ちきれない傾向にあるということです。
去年の1人気ケイティーズジェム、2008年の1人気ワイドサファイアも前走が1600mの新馬戦でしたが、結果は5着と4着。やはり戦績が少ない2歳にとってまだ競馬を覚えている途中ですので、すでに経験している距離の方が息の使い方も覚えているのかもしれませんね。
と、いろいろと紹介してみましたが、競馬は生き物ですのであくまで可能性としての検証です。今年はがっつり1人気が勝つかもしれませんしね(笑)
ただ、1人気が勝てない傾向の裏には、こういった要素が潜んでいるのかもしれないという事です。
一方、それに反して今回気になっている馬は○○○○○。
これまでの2戦の走りは、最後の末脚がゴールギリギリに炸裂するのでなかなか安心してみていられないですが、残り100mからの伸び脚は天下一品です。京都の外回りという事で、鞍上的にも外をしっかりと回してきてくれそうですし、最後の直線でもっとはやくスパートがかけられればごぼう抜きも夢じゃないかと思っています。
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