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まだデータ収集が済んでませんので、登録馬の中で気になった馬にコメントをしたいと思います。
■人気でなるであろう馬
サダムパテック
「今回はコーナーが2回の1800mとベストと言える舞台。今後に向けてもいいレースをして欲しいですね」(西園調教師)という通り、前走はあくまで形上のものであり、狙うべき標的はハナからここだという感じもします。気配は充分ですね。むしろ3000であれだけ走れるとは思ってもいませんでしたし、そういう意味でも能力の高さを表したと思います。
レッドデイヴィス
「秋は一度帰厩させてから馬体の戻りが悪く再度放牧に。その後は順調に調整できて今は馬体もふっくらしていい状態です。当週のひと追いで万全に仕上がるはず。春の京都新聞杯はレース中に骨折していたようだから度外視できるし、夏を越えてどれだけ成長しているか楽しみです」(音無調教師)という話ですが、個人的にはここでいきなり、というのは考えにくいです。再放牧でその後順調とはいえ、やはりひと叩き必要な気がします。
フレールジャック
「前走は距離が長かったですのでレース後は放牧に出して、疲れがないことを確認してここへ。1週前追い切りはモタれる面を見せていましたが、元々坂路ではあまり動かないタイプですから状態は引きつづきいいですし、落ち着きもあっていいデキです」(友道調教師)とのコメント。なんだか正直あまり強気には感じられませんね。福永騎手も「阪神1800なら少々強い相手でも勝負になる」と、これも同じように控えめなコメント。しかし競馬というのは不思議なもので吹いている時こそ結果勝負にならず、控えめな時に結果が出てしまったりするものです。適正だけでいえば、勝ち星３勝はすべて1800mですから、菊花賞の事は完全に頭から無くした方がいいでしょうし、ここは注意が必要ですね。
トーセンレーヴ
３歳の人気勢の中では一番の確証があるのがこの馬でしょう。前走古馬とのアイルランドトロフィーでは休み明けでどの程度走れるのか現地で半信半疑で見ていましたが、ものが違いすぎました。ここへきて馬がしっかりしてきていますし、むしろ春先はあんなにまだ馬が出来上がっていない状態でよく善戦してこれたと、この馬の資質の高さを考えさせられます。良血は晩成が多いですし、そういう面では去年の勝ち馬ルーラーシップとも似ていますし、フォゲッタブルともかぶります。一番の有力候補ではないでしょうか。
■要注意の馬
ショウナンマイティ
この馬も３歳馬ですが、人気的にもあまり目立たないであろう馬です。しかしここは狙い目。ここ2戦は完全に出遅れて勝負になってませんし、この馬は本来中距離専門だと思うので、久しぶりの条件の合ったレースといえます。そしてなにより８月の時点で古馬との1600万下を勝っており、これは時期的にも早い昇級といえるほどで、そのへんからもレベルの高さはは充分実証されています。人気馬4頭に割って入る可能性は十二分にあるのではないでしょうか。
カリバーン
3歳勢に人気が集中してる中、個人的にはここは大きなチャンスと思っているのはカリバーンです。この馬はもともとリディルとはりあえる中距離専門馬で、前走は度外視できるものですし、実績的にも札幌記念で天皇賞馬トーセンジョーダンと0.3秒差、オールカマーでも宝塚記念馬アーネストリーと0.3秒差、これは充分すぎる物差しになるんじゃないでしょうか？この馬は春でもかなり期待されていましたし、秋には天皇賞あたりで・・・と思っていた馬なので、正直いうとここでは簡単に負けて欲しくないという思いもあります。
ダノンスパシーバ
逆に危険な中穴人気馬になりそうなのがこの馬です。成績表をみると一見好調そうに見えますが、前走は馬場に助けられた感もありますし、その前はずっと1000万下をクリアするのに手間かかってた馬です。安定感はあるのかもしれませんが、惜しいレースが続いていたということは、それだけ決め手が弱いという事にもなります。他の馬と違ってこの馬は、マイナスの意味でこける要素のある要注意馬です。
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今回穴馬で注意するならこの馬でしょう。なかなか数字的に結果がでていないように見えますが、内容は決して悪くなく、今が充実期だといえます。本来なら新潟開催の福島記念にいってそうなものですが、あえてこの強豪ぞろいの鳴尾記念を選んだというのもくさいです。調子やローテからみても間に合わなかったわけではないでしょうし、おそらく『開幕週の阪神』を狙っての事と予測します。先行策、ないしは逃げも考えられますね。なんだか陣営はあくまで勝つ気で乗り込んでくるんじゃないでしょうか？こういう馬は危険です。
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