まず、京阪杯を振り返る前に、京都の10Rの佐藤哲三騎手について。

いつかの毎日杯の武豊騎手の落馬も相当やばかったですが、今回の佐藤哲三騎手の落馬も本当に背筋が凍りつきました。

落馬そのものよりも、落ちてから内ラチの鉄柵に思いっきりぶつかっているのがとにかくやばいです。病院搬送中意識はあるとの事で、ひとまず安心しましたが、まだ予断は許さないと思います。

騎手生命もさながら、命そのものに関わってくる気の抜けない状況かと思います。

なんとか無事でいてほしい一心です。

変なな空気ではありますが、京阪杯回顧です。

今日の展開は当初予定していたものとは全く違ったものになってしまいました。読んでくれている皆様すいません。

まずハクサンムーンがハナをきった事に関しては予想通りでしたが、パドトロワもテイエムオオタカもあっさりハナを譲り、その他先行勢もそのままの流れの中、付く位置に付いたという感じで、気が付いてみれば思わぬ展開、真逆のややスローペースというものでした。

この時点でもう前残りは確定し、しょうがないので残した先行馬3頭に希望をかけたのですが、ハクサンムーンがしめしめとばかりに残した脚をそのまま最後も伸ばし、前走のスワンステークスがフロックではなかったアドマイヤセプターが本格化を見せ怒涛の末脚でハナ差まで詰め寄るという、まったく予想だにしない結末となりました。

まずハクサンムーンは展開・枠・ペースが全てだったと思います。問題は2着のアドマイヤセプターです。この馬は2歳時や3歳春までは、レースになかなか集中できず、高い資質を持ちながらクラシックを棒に振った馬で、その後も条件戦でまごまごとしていたのを見て、もう終わったと思っていたのですが、今年の夏あたりから馬が一変。そもそも質の高い馬ですから、今本格化を向かえ実力を発揮しているものだと思います。正直、スワンステークスは前々の競馬で、前残り必死の展開から恵まれた3着だと思っていましたし、最終コーナーを回って一度先頭に立った時も、ソラを使ったので「あぁ、この馬まだこの癖治ってない」と感じていましたので、正直この時点では安定性や、馬の力そのものは信用していませんでした。

しかしよく見てみれば、ソラを使ってテイエムオオタカに抜かれたあとも、勝負根性で下がらず、最後はもうひと伸びしてもう一度テイエムオオタカに詰め寄るという良いレースをしていたのです。ですから、今日のルメール騎手の騎乗は、今のセプターを活かせる最高の騎乗で、終始馬が集中力を持続していました。

スワンステークスをもう少しちゃんと見ていれば・・・という感じでしたが、さすがは競馬ファン。アドマイヤセプターは今日1人気でしたからね; (前走の結果だけで人気になっている可能性もありますが、そうじゃない人もたくさんいると思いますし、本当にみなさんすごいです)

その他で一頭今日挙げる馬がいるとすればやはりハナズゴールでしょうか。このスローペースでなければ、確実に勝ち負けになっていた馬だと思います。上3Fはアドマイヤセプターに負けましたが、やはりこの馬の脚は相当なものですし、もうひとつ言えば、今日は距離が短かったかと思います。秋華賞での凡走で早熟かと思った人もいるかもしれませんが、1600~2000mであればまだまだ走れる馬だと思います。牝馬限定重賞に出てきたら要注意ですね。