愛知杯(GⅢ)【データ・調教・最終予想・買い目】

この記事は「愛知杯(GⅢ)の予想記事です。

 

愛知杯(GⅢ) コースデータ

中京・芝2000m

画像元:http://www.jra.go.jp/

同条件のレース:金鯱賞中日新聞杯愛知杯

コースの特徴

  • スタートがホームストレッチの坂の途中ということもあり、出足に力がいる。先行馬はある程度のパワーを持っていないとここで消耗する可能性あり
  • 3コーナーからスパイラルカーブになっているため内に包まれている馬は身動きが取れなくなるので単独で前にいる馬や外に進路を取っている馬が有利に運べる
  • 最終直線は長く、阪神以上中山以下の急勾配があるが、経済コースを通ってきた逃げ・先行馬が意外と残りやすい

愛知杯(GⅢ) 過去からの傾向

1月開催に改定後でさらに中京開催のみを対象として計6開催からの統計データから、今回の出走馬で該当する馬としない馬を判別し、予想の参考にしていきます。

ただし、当ブログはデータ派ではないため、統計データは参考にはするものの、過去に来なかったケースの馬でも調教や血統、枠などから残す場合もありますのでご注意ください。

逃げ・先行馬劣勢

直線が長く坂のあるコースでありながら逃げ・先行が残りやすい中京であっても、ハンデ戦となるとその性質は一変。圧倒的な差し・追込有利になる。

逃げ(0.0.1)
先行(2.2.1)
差し(3.3.3)
追込(1.1.1)

7歳超えは実績なしも警戒まで

2020年の小倉開催ではレイホーロマンスが7歳で3着になっているが、中京開催では4歳~6歳まで。
7歳以上の成績は2016年以降では(0.0.0.9)といった成績。
ただし、どの馬もかなり人気薄であったため、データとしては絶対的ではない。

今回の出走馬で7歳以上の馬
サトノセシル 7歳

基本は内よりの枠、ただし決め打ちは注意

過去、大外枠8枠18番でマジックキャッスルが勝っているが、基本的には内有利で馬番8番までには入りたいところ。

1~6番(3.2.2)
7~12番(2.2.4)
13~18番(1.2.0)

ハンデは56.5キロが分かれ目

ハンデ戦らしく斤量幅も広く好走。ただ、下は50キロまで、上は56キロまで。勝利というカテゴライズでいくと、下は52キロまで、上は同じで56キロまで。

ただし上の56キロというのは、2016年以降56キロより重い斤量で出走した馬が1頭もいなかったため。

ちなみに、2015年以前では、2013年にマイネイサベルが57キロで9着、2009年にリトルアマポーラが56.5キロで1着、2007年にディアでラノビアが57キロで1着、アドマイヤキッスが57キロで3着というデータあり。ただし好走した馬はいずれも重賞で56キロ以上を背負って掲示板内に入った実績をすでにもっていた。

今回の出走馬で56キロを超える馬
②マリアエレーナ 56.5キロ

ここでも社台系の独壇場

計7開催での馬券内馬18頭中、2/3を占める12頭が社台系生産馬だった。

クラシック戦ではノーザン優勢な印象があるが、古馬になると社台系の勢いも伸びてくる。

今回の出走馬での社台系生産馬
⑤エリカヴィータ ノーザンファーム
⑦ラヴユーライヴ ノーザンファーム
⑧アンドヴァラナウト ノーザンファーム
⑨サンテローズ ノーザンファーム
⑩ルビーカサブランカ ノーザンファーム
⑪ルージュエヴァイユ 社台ファーム
⑭リアアメリア ノーザンファーム

ローテーションは不問

前走内訳は、G1から2勝クラスまで様々。
ただ、前走結果はOP以下では連対必須だが、重賞では2桁人気だろうが2桁着順だろうが巻き返しは十分。

その反面、圧倒的人気でも飛ぶケースも多く、クラシックを好走してきた3歳明けの初古馬戦となる4歳馬人気しながらここで飛ぶこともある。
例)2022年アンドヴァラナウト

今回の出走馬における該当馬
③アートハウス

また、前走エリザベス女王杯で4・5着で人気になり、ここで飛ぶ馬も多い。
例)2022年ソフトフルート、2020・2021年センテリュオ、2019年レッドジェノヴァ、2017年プリメラアスール

今回の出走馬における該当馬
なし

リピーターも当然警戒

過去8年ではリピーターは2頭。

マキシマムドパリ 2017年1着⇒2018年3着
レイホーロマンス 2018年2着⇒2020年3着

レイホーロマンスが中京⇒小倉の開催替わりでも変わらず来ているのでリピーターは大いにありえる。
ただし連勝はなく、斤量の上がった2回目はさすがに着順も落ちている。

今回の出走馬でリピートが可能な馬
②マリアエレーナ 2022年2着
⑩ルビーカサブランカ 2022年1着

ここでもサンデー系の血統背景

計6開催での馬券内馬18頭中、17頭の父系・母系のいずれかにサンデー系かロベルト系(総じてターントゥ系)が入っている。特にディープ系やTサンデーなど、スタミナ指向の系統が多い。

それ以外の唯一の1頭はノームコアで、前年クラシックで好走していた馬。ここでも1人気だった。
今回の出走馬で父系・母系どちらにもターントゥ系が入っていない馬
①サトノセシル
⑬アイコンテーラー

また、大系統ネイティヴダンサー系を父馬に持つ馬は、1月開催に改定後一度も来ていない。
今回の出走馬で父系が大系統ネイティヴダンサー系の馬
なし

愛知杯(GⅢ) 血統

2023年出走馬の血統

血統面で推せる馬

⑨サンテローズ
父:ハーツクライ(Tサンデー系)
母父:アルデバランII(ミスプロ系)

⑩ルビーカサブランカ
父:キングカメハメハ(キングマンボ系)
母父:ダンスインザダーク(Tサンデー系)

いずれもTサンデー系とミスプロ系の組み合わせ。特にルビーカサブランカは根幹距離に強いキンカメでありながら、母系の特徴を引き出すミスプロ系でもあるため、タフな根幹距離でも対応できる理想的な組み合わせ。

愛知杯(GⅢ) 追い切り

調教面で推せる馬
⑨サンテローズ
⑪ルージュエヴァイユ
調教面で不安の残る馬
⑤エリカヴィータ
②マリアエレーナ
外厩情報
12/02 ⑪ルージュエヴァイユ 山元トレセン
12/27 ⑧アンドヴァラナウト ノーザンFしがらき
12/20 ⑥ホウオウイクセル ノーザンF天栄
12/20 ⑩ルビーカサブランカ ノーザンFしがらき
12/01 ②マリアエレーナ 信楽牧場
12/17 ⑨サンテローズ ノーザンFしがらき
12/15 ⑭リアアメリア ノーザンFしがらき
12/14 ③アートハウス チャンピオンヒルズ
01/04 ⑫フィオリキアリ 大山ヒルズ

愛知杯(GⅢ) 陣営コメント

愛知杯(GⅢ) トラックバイアス

愛知杯(GⅢ) 最終結論

過去傾向・血統・追い切り、枠順、これらから今回のティア表は以下

S:
A:⑪ルージュエヴァイユ、②マリアエレーナ
B:⑩ルビーカサブランカ
C:⑥ホウオウイクセル、⑨サンテローズ
D:その他

各馬短評

⑪ルージュエヴァイユ
今回出走馬の中では一番抜けた存在。血統的に少々スタミナ質がなさそうだが、キレと距離適性で大きくカバーできる。ただ手痛いのが今回の重馬場。最大の武器である末脚を活かせないのは正直痛いが、それでも差し勝負になりやすい愛知杯なら3着内はかなり期待できる。
②マリアエレーナ
トップハンデ56.5キロが大きな枷になると思われたため今回は消しも考えていたが、馬場が渋ったことで相対的に評価が浮上。他馬が馬場の悪さとタフなレースで苦戦を強いられるならハンデは帳消し。むしろお釣りがくる。あとは鞍上がうまく捌いてくれることだけを願いたい。
⑨サンテローズ
この馬は毎度負荷をかけて調整しているような過程だったが、今回は要所要所の入れ方でしっかりと機敏な動きを見せており、明らかに過去イチバンの動き。週中の状態面だけで言えばこの馬が一番だった。しかし、当日の馬体重がなんと-14キロ。追い切りの負荷の具合を考えても明らかに調教によるものではなく、輸送減りが懸念される。あとは鞍上強化とこの体重がギリギリの範疇なのかというライン次第ではなんとかなるが、重馬場対応も強気にはなれず、ここはかなり未知数となる一頭となった。
⑩ルビーカサブランカ
最終追い切りで武豊騎手がまたがりまずまずの仕上がり。ハンデが去年から3キロ増と懸念材料もあるが、前走のチャレンジカップの相手関係をみても軽ハンデだけでしか好走できない馬ではなく、勝ち切りは厳しくとも2・3着は大いにある。
⑥ホウオウイクセル
前走復調の兆しを見せ、復帰以来ようやく勝負となる一戦。馬場を問わないパワータイプのルーラーシップ産駒なら今日の馬場コンディションでタフな競馬になっても一切問題はない。台風の目となるならこの馬。
③アートハウス
ここまでまだ古馬との対決は無し。その上、一番条件の合うと思われた秋華賞では世代同士での対決にもイマイチ印象に残らない走りだった。加えて、エリザベス女王杯での同世代の走りがイマイチだったことを考えると、世代のレベルがあまり高くないことも危惧され、そうなると自動的にアートハウスの評価も疑問符が付く。である中、絶対的に良馬場が良かった当馬にとって手痛い重馬場コンディション。ここは大人しく軽視したい。

馬券買い目

馬券形式 買い目 自信度
馬連 ②-⑪ ★★★
3連複 ②-⑪-⑩ ★★★★★
②-⑪-⑥ ★★★
②-⑪-⑨ ★★
②-⑪-①③④⑤⑫⑬
理想投資額:2千円前後

愛知杯(GⅢ) 結果&回顧

ここで回顧をおこなうことで、各馬の次走の予想や、来年の同レースを予想の際に役立てます☝


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過去の予想

▼ 2021年

愛知杯(GⅢ) 馬場情報

今開催は野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行
使用コース:Aコース
※ 第3回開催終了後、コース内柵沿いの傷み部分にて蹄跡補修作業を実施。3~4コーナーの内側に部分的な傷みあり

クッション値 含水率(G前-4C)
1月15日5:30 10.0 12.5-12.1%

・12日に0.5ミリメートルの雨あり
・13日に肥料を散布
・14日に芝の生育管理のための散水を実施

10日のシンザン記念の時と比較すると、ゴール前の含水率がさがり差し馬には上りが出やすい馬場に多少変わったかもしれません。全体的にも、稍重に近い含水率ではありますが、馬場は硬めなので、それなりに時計は出るかと思います。

愛知杯(GⅢ) 出走表

馬番 馬名
 01  ドナウデルタ
 02  ウインマイティー
 03  ディアンドル
 04  ウラヌスチャーム
 05  センテリュオ
 06  タガノアスワド
 07  サトノガーネット
 08  サマーセント
 09  カセドラルベル
 10  サトノダムゼル
 11  デンコウアンジュ
 12  レッドアステル
 13  アブレイズ
 14  ランブリングアレー
 15  シゲルピンクダイヤ
 16  リンディーホップ
 17  ナルハヤ
 18  マジックキャッスル

愛知杯(GⅢ) 好調教馬

馬名 評価
①ドナウデルタ
B
⑥タガノアスワド B
⑦サトノガーネット B
⑩サトノダムゼル A
⑬アブレイズ A

⑬アブレイズがデビュー以降一番いい動き。

愛知杯(GⅢ) 一口データ

  • ハンデ戦ということもあり、人気決着は過去10年でも1回だけ

愛知杯(GⅢ) 考察

まず、過去の愛知杯のデータですが、今回に限っては過去データは参考外になるかと思います。というのも、今年は中京開催すでに5日目。本来なら愛知杯は中京開催初日に行われます。また、去年は小倉で開催されました。この辺を鑑みても、参考にするなら年末近くに開催されていたころの愛知杯の方がまだ参考になりそうです。

というわけで、今回の愛知杯は、12月に行われた中日新聞杯と同条件のコースということもあり、中日新聞杯の考察とその結果、そして直近の馬場傾向からして先週のシンザン記念と寿ステークスが比較的参考になるかと思います。

まずは中日新聞杯から。たった1か月前ですが、この時はまだまだ馬場がきれいです。中京は差しが決まりやすいとはいえ、この馬場ではやはり前も脚がすぐに止まるわけではないので、中団からの好位差し馬が上位を独占し、上り3Fの最速は勝ち馬のボッケリーニで33.5秒。後方一気勢も脚は伸ばしていましたが、6着まで。ラップは
12.6 - 11.1 - 12.7 - 12.7 - 12.4 - 12.3 - 11.9 - 11.5 - 11.1 - 11.8
と、完全に後傾ラップでこれでは後ろが届かないのも無理はありません。

一方の先週の寿ステークス。同条件ではありますが、馬場は同じままAコースですので中日新聞杯と比べればかなり荒れています。好枠から逃げたシャフトオブライトがロスなくレース出来た分、逃げ粘って3着に残りましたが、レースとしては基本的に先行は全滅。完全に末脚勝負のレースでした。ただし、上り3Fは最速でも34.6とそこまで速くはありません。ラップを見るとわかりますが、
12.7 - 10.5 - 12.1 - 12.3 - 12.7 - 11.9 - 12.2 - 12.0 - 11.9 - 12.1
後半1000mをロングスパートしているようなラップで、この流れに完全に乗ったツーエムアロンソが勝ち切り単勝万馬券。道中内を通ったパラスアテナはラスト1Fで伸びてくるも余力残しでギリギリ3着までと、やはり道中位置も外目で、直線でも外差ししている馬が上位に来ています。

馬場を考えれば、やはり愛知杯は寿ステークスに近いレースになると思います。

また、先週同様、今の中京は追い切りで良い末脚を素軽く出している馬が好走しやすいです。

脚質的にも展開がハマる馬、枠も含め良い道中位置をキープできそうな馬、そして追い切りでいい動きを見せている馬、このへんをかいつまんでいきたいところです。

⬇️最終結論はnoteにて⬇️

愛知杯(GⅢ) 最終結論

予想隊列

⑰ ⑥③⑬ ⑧⑨⑩ ⑫⑭ ①⑮⑯ ②④⑤ ⑪⑱⑦

◎ note参照
〇 ⑦サトノガーネット
▲ ⑬アブレイズ
△ ⑩サトノダムゼル
△ note参照

詳しい結論や、買い目に関しては note にて公開中!

以上、愛知杯(GⅢ)の予想でした。

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