
この記事は「第65回 大阪杯(GⅠ)」の予想記事です。
どうもキラです。
大阪杯(GⅠ) コースデータ
阪神・芝2000m
コースの特徴
- ゴール前からのスタートで全4コーナーを回る小回りコースのため、インべたを通る馬が有利とされているが、内側の馬場の痛みや時計がかかることも多い
- スタート直後に急勾配があるため、スローペースになりやすい
- 3コーナーから最終直線途中まで下り坂、直線で急勾配、といった点から上り勝負になり差しが決まりやすい
- 当然スローペースからの逃げもしっかり決まる
大阪杯(GⅠ) 馬場情報
今開催は野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行
使用コース:Aコース
馬場状態:良
第1回阪神 全12日 Aコース、第2回阪神 前4日 Aコース、第2回阪神 後8日 Bコース
(※昨年の第6回阪神競馬終了後、特に傷みの激しかった向正面直線の3コーナー側、内回り4コーナーにて約600平方メートルの部分的な芝張替を行い、併せてコース内側に洋芝の追加播種を実施。1月中旬より約2週間保温シートで養生。厳冬期のため、洋芝の生育は鈍く、一部不揃いな箇所も見られる。また、向正面直線・内回り3コーナーから4コーナーの芝張替を行っていない箇所、外回り3コーナーから4コーナー・正面直線においてはベースとなる野芝が休眠期に入っているため、昨年末の競馬による傷みが残った状態。)
クッション値 | 含水率(G前-4C) | |
---|---|---|
3月26日朝 | 10.1 | 9.5-10.5% |
3月27日朝 | 10.2 | 8.9-11.0% |
3月28日朝 | 10.3 | 9.0-9.3% |
4月2日朝 | 9.8 | 8.9-11.9% |
4月3日朝 | 9.5 | 8.6-10.5% |
4月4日朝 | 10.3 | 7.8-9.7% |
⇩3/28に7.5ミリメートルの雨あり
⇩3/30から3/31に芝刈りを実施
⇩4/1に殺菌剤を散布
⇩3/31から4/3に芝の生育管理のため散水を実施
⇩4/4に雨あり(現在進行形)
野芝 | 洋芝 | |
---|---|---|
芝丈 | 6から8 | 12から16 |
大阪杯(GⅠ) 展開ポイント
大阪杯は上がり勝負のレース。大体は、序盤から3コーナー途中までスリーに流れ、その後猛加速して上り勝負になります。
ただ、スローに流れているため、全馬スタミナに余裕が生まれる&3コーナーの下り坂で自然と加速が付きやすいことから末脚に自信のない馬でもある程度の上がりが出るため、4コーナーまでにある程度の位置まで押し上げていないと届かない、という展開が生まれます。
大阪杯(GⅠ) 最終結論
今回の本命は、⑫グランアレグリア一択かと思います。
まず現在の競馬界において頂点にいる馬は間違いなくグランアレグリアです。去年の安田記念では、あのGⅠ9勝の日本競馬史上最強と言われたアーモンドアイですら寄せ付けない強さでした。そんなグランアレグリアが現在2人気。こんなことは後にも先にもないと思っています。
そもそも⑫グランアレグリアが現在2人気なのは⑦コントレイルの存在があるからなわけですが、グランアレグリアがコントレイルに人気負けしているおおよその理由が以下です。
・距離適性がコントレイルの方が合っている
・枠順や脚質的にもコントレイルの方が有利
・無敗の3冠馬だから当然強い
世間的にこう思われているのだと思います。しかし、この3つの理由、本当にそうでしょうか?
まず距離適性。グランアレグリアはこれまでマイル以下のレースしか使ってきませんでした。しかし、これはあくまでも過程。クラシックは途中断念することになりましたが、復活初戦の阪神カップであれだけの強い勝ち方をしたことでスプリント路線を行くことになりましたが、だからといってこの馬がスプリンターなわけではありません。そもそもこの馬はディープインパクト産駒。ディープインパクト産駒がスプリントGⅠを勝っていることの方がむしろすごいことであり、特にスローで流れる阪神2000mは思い切り範疇内です。
そして枠順や脚質的にも特にコントレイルの方が上だということもないと思います。正確に言えば、あまり差はないのではないという感じだと思っています。グランアレグリアは出遅れることが稀にあるため後方からのイメージがありますが、通常は好位差しの馬です。差しでも余裕で3秒台の末脚を使えますし、今回は揉まれず追い出し安さも考えると、むしろ今回の枠の方が良い方向へ向きそうです。
そして最後に、コントレイルは無敗の3冠馬だから強いという点ですが、もちろん強いことは強いですが、グランアレグリアよりも強いかと言われればそれは話が別になってきます。そもそも、同世代のみのクラシック戦は、世代のレベルも関係してくるため、いくら無敗とはいえこれだけで力を測ることはできません。そこで重要な判断基準になるのが去年のジャパンカップ。コントレイルは2着だったわけですが、そもそもあのレースはキセキの大逃げがあったことで特殊なレースとなりました。個人的にはあれがなければアーモンドアイはもっと2着以下を突き放して勝っていたと思いますし、そうなると2着以下の馬の評価も実際に変わります。事実、あの時ほぼ差のなかったデアリングタクトやグローリーヴェイズは年明け初戦の金鯱賞で敗戦、デアリングタクトにいたっては2着すら危なかったレースでした。同じくして差のなかったカレンブーケドールも先週の日経賞でウインマリリンに負けています。キセキの作ったレース展開によって、アーモンドアイとの差は0.2秒で収まりましたが、実際のところはもっと力の差はあったように思います。
それを考えると、グランアレグリアはアーモンドアイ級。現在GⅠ3連勝中で、そんな馬が2人気というのはやはり違和感以外のなにものでもありません。
今回は⑫グランアレグリアが5・6番手で追走し、上がり1位の末脚で、前にいるすべての馬を直線で追い抜いていくと思います。
万が一にも出遅れたとて、問題はないかと思います。早目に押し上げていっても勝てるというのは2018年にスワーヴリチャードが証明済み。極端な話をすれば、出遅れても⑭グランアレグリアはああいったレースも可能です。しかも今日はこの後雨予報。コントレイルは良馬場が好ましい馬ですので、雨が降ったときの差し勝負になれば、さらにグランアレグリアの方が優勢になること間違いなしです。
今回、むしろ注意したいのは相手選び。もちろん⑦コントレイルを相手有力視しますが、その他の馬が2着に入ってくる可能性は十分あります。
まずは②サリオス。前走は明らかに状態がままならないままでの出走。その上、長くいい脚を使うのが持ち味のサリオスにとって、あの後方からの競馬は論外の戦法。詳しくはこちらの記事をみてください(⇒昨日のマイルCSについて)。今回はしっかり外厩調整もでき、右トモの状態もよさそうで、追い切りもしっかり走れています。騎乗停止を控えている松山騎手の根性の騎乗も見れるはずですし、今回は再度期待して良いと思います。
そして穴馬として押さえておきたいのが、①モズベッロ、④ブラヴァス、⑥ワグネリアンでしょうか。
①モズベッロはもともと先週の日経賞に出走予定していたわけですが、そこを回避して今回の大阪杯の出走。今年に入ってAJCC、京都記念と、調教でもイマイチピリッとしない動きをしていたわけですが、ここへきて坂路で52秒台を連発。これなら、、ということで、日経賞から急遽大阪杯へ予定を変えたものと思われます。天皇賞春は、去年すでに7着とあまり良い相性ではなかったですし、阪神実績では宝塚記念3着の実績もあります。この予定変更は、調子の良さから考えると不思議なものではないと思われます。
あとは絶対に注視しなければいけない金鯱賞組から④ブラヴァスも多少抑えたいです。去年は重賞3連続連対と2000mでは実績も十分です。前走は明らかに重馬場の影響かと思われますし、ここは展開ひとつで2着も十分あり得ます。
あとは⑥ワグネリアン。実はこの馬、ダービー勝利後も言うほどの凡走はしていません。常に掲示板を確保しており、唯一掲示板を外した宝塚記念はかなりタフなレースで前にいた馬にはかなり厳しいレースとなりました。ラッキーライラックですら伸び脚を欠いていましたからね。今回、久しぶりに併せ馬でも先着でしたし、ここは注視が必要かと思います。
◎ ⑭グランアレグリア
○ ②サリオス
▲ ⑦コントレイル
△ ①モズベッロ
△ ④ブラヴァス
△ ⑥ワグネリアン
馬券買い目
馬券形式 | 買い目 | ベット荷重 |
単勝 | ⑫ | ★★★★★ |
馬単 | ⑫-② | ★★★ |
⑫-①④⑥⑦ | ★ |
以上、大阪杯(GⅠ) の予想でした。
これ以外の、「本日の狙えるレース」の予想に関してはnoteで公開しています。
気になる方は是非ご参考ください。
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