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この記事は「第60回 アルゼンチン共和国杯(GⅡ)」の予想記事です。
アルゼンチン共和国杯(GⅡ)コースデータ
東京・芝2500m
同条件レース:目黒記念 など
コースの特徴
- 正面手前からのスタートとなるのため、急坂を2度走ることになり、実際は2500mよりさらにスタミナも要する
- 向こう上面と最終直線で坂があり、平坦ではないことから差し馬、追い込み馬に向いた展開になりやすい
- ただ、開幕間もない時期は高速馬場になることが多く、スピード・瞬発力タイプが逃げ・先行で粘り切るケースがある
アルゼンチン共和国杯(GⅡ)ポイント
- オルフェーヴル、ハーツクライ、ゼンノロブロイ、スクリーンヒーロー、タニノギムレット、ステイゴールド、スズカマンボ、などといった距離に強みのあるターントゥ系の血統が好走、特に現役時代東京GⅠで好走している馬が多い
- ここ10年は3~6歳の牡馬だけが馬券内で、7歳以上や牝馬は結果を出せていない
- ペースは基本スローが多めだが、展開次第ではハイペースになることもある
- 57キロ以上の高斤量を背負う場合は、その年の天皇賞(春)を経験していれば問題ないがそれ以外は危険が増す
- 基本は上り勝負。近年は特に速く、32秒の上りがでることも珍しくないので、距離適性だけでなくスピードも試される。先行する馬も最後に脚を伸ばせる馬は見込みあり
- 調教具合度重視
アルゼンチン共和国杯(GⅡ)考察
上記のポイントからアルゼンチン共和国杯では
・調教
・血統
・脚質とスタミナ
この3項目で秀でている馬を重視していきたいと思います。
好調教馬
ブレークアップ
前走が10月10日とローテーション的に間隔詰まっていながら明らかに坂路で負荷かけており、ここに勝負をかけているのがわかる内容
テーオーロイヤル
3週続けて併せ馬をおこなっており、タイム以上に上積み期待
レインカルナティオ
レースで結果が出ているときの追切時計と同じような数字がでていることから状態としては万全
血統
古馬戦には珍しく、好走する血統背景がわりと偏ってるレースです。
今回メンバー言えば、ほとんどの馬がこれに該当していそうであまり取り捨ての条件にならなそうなので、純粋に状態と能力で選んで問題ないかと思います。
脚質とスタミナ
重要視したいのは上がりの速さとスタミナ。そして状態です。
上がりの速さの目処としては、中団から33~34秒台の末脚が比較的使えて結果が出ている馬、先行馬であれば34秒台で馬券に絡んでいる馬が対象です。
その点からこのメンバーで見ると、⑯ヒートオンビートが抜けているとは思います。しかし、追切の内容がとにかく疑問。追っても追っても気合いが乗らず、最終週まで一杯に追っている上、併せ馬でも格下馬相手に遅れとなると、全盛期の勢いはここでは臨めない可能性の方が高そう。本来なら大本命候補ですが、ここは取り捨てが難しいです。
次点では、
⑦ブレークアップ
⑬レインカルナティオ
⑰ハーツイストワール
⑧カントル
さらに次点とみると、
⑤テーオーロイヤル
⑪ラストドラフト
といったところでしょうか。
また、③ユーキャンスマイルは長距離戦が得意な馬ですが、前走新潟記念で2着と好走。2000mでも上がり33.0が出せる脚をもっているとするなら、距離と脚質という点でも軽視はできない存在と言えます。
逆に、今回人気の一角にもなっている⑥キラーアビリティに関してですが、天皇賞秋で3歳馬が活躍したことで注目を受けている部分も多く人気になっていますが、そもそもこの馬は3歳に入ってからずっと調教が微妙です。ただ、ここでようやく動きが戻り、ホープフルS時くらいにまで戻っているようです。しかし、今回のレースは2500mという長丁場で相手も古馬。あくまでもようやく2歳時の頃の状態に戻ってこれたというだけの話であり、馬体もそれほど変わりなく、古馬戦で勝ち負けするためには絶対体な上積みが必要。ようやくスタートラインに戻ってこれたというだけであるため、圧倒するようなパフォーマンスを魅せれることはないでしょう。今回は要りません。
アルゼンチン共和国杯(GⅡ)最終結論
以上の3点から、今回の最終的な評価ティア表は以下になります
馬券構成としては、
⑤テーオーロイヤルを主軸にティアAの4頭を絡ませた3連系が妥当。
特に⑦ブレークアップは調教の観点からも厚めで勝負したいところです。
以上、アルゼンチン共和国杯(GⅡ)の予想でした。