阪神カップ(GⅡ)2022【データ・調教・最終予想・買い目】

この記事は「阪神カップ(GⅡ)の予想記事です。

 

阪神カップ(GⅡ) コースデータ

阪神・芝1400m(内回り)

画像元:http://www.jra.go.jp/

同条件のレース:阪神CファンタジーSスワンSフィリーズレビュー阪急杯京都牝馬S

コースの特徴

  • スタートから最初のコーナーまでしっかりと距離があるため枠による有利不利はない
  • 最終直線に急坂があるため差しが決まりやすいが、外回りと違って下り坂による加速がないためタフなレースになる
  • 高速馬場の時は一変して前が止まらない
  • 阪神で短い非根幹距離という少々トリッキーなコースであることからリピーターも多い

 

    阪神カップ(GⅡ) 過去からの傾向

    3歳馬に注意

    毎年3歳馬が人気に関係なく好走しており、この6年で3勝を含む8頭が馬券に絡んでいる。そのうち5頭が前走GⅠ出走(取消も含む)で、残りの1頭もGⅠ出走経験&掲示板内のある馬だった。

    さらに、3歳馬に限っては血統的裏付けもある。

    過去6年で馬券に絡んだ8頭の血統は

    グランアレグリア
    父:ディープインパクト(ディープインパクト系)
    母父:Tapit(米国型

    グレナディアガーズ
    父:Frankel(サドラーズウェルズ系)
    母父:Harlington(米国型

    マルターズディオサ
    父:キズナ(ディープインパクト系)
    母父:Grand Slam(米国型

    ミスターメロディ
    父:Scat Daddy(米国型
    母父:Deputy Minister(米国型

    サングレーザー
    父:ディープインパクト(ディープインパクト系)
    母父:Deputy Minister(米国型

    ホウオウアマゾン
    父:キングカメハメハ(キングマンボ系)
    母父:アグネスタキオン(Pサンデー系

    シュウジ
    父:キンシャサノキセキ(Pサンデー系
    母父:Kingmambo(キングマンボ系)

    メイショウショウブ
    父:ダイワメジャー(Pサンデー系
    母父:キングカメハメハ(キングマンボ系)

    と、必ず米国型かPサンデーの血が入った血統で、明らかにスピード指向。さらに、Pサンデーとの組み合わせはいずれもキングマンボ系でこちらも注目しておきたい。

    今回の出走予定馬で3歳は以下の1頭のみ。

    プルパレイ
    父:イスラボニータ(Pサンデー系
    母父:Fusaichi Pegasus(ミスプロ系)

    Pサンデー系ではあるものの、母父がミスプロ系。キングマンボ系もミスプロ系ではあるが、完全合致とまではいかず、自信を持っての後押しができるとまでは言えない。ただし、父イスラボニータは5年前にこの阪神Cを勝っている。買い目に余裕がある人は狙ってみても。

    牝馬に注意

    年々牝馬好走の傾向が強くなっており、この4年で3勝・2着1回・3着2回とかなりの好成績。とくに、グランアレグリアやダノンファンタジーといったディープ系・Pサンデー系スプリンターやキングヘイロー産駒といったスピード系でヘイローの血も入る牝馬が活躍している。

    • ルチェカリーナ 55.0kg 牝4/栗
    • オパールシャルム 55.0kg 牝5/栗
    • ロータスランド 55.0kg 牝5/鹿

    今回出走予定の牝馬は以上の3頭。この中でその血統に該当しそうなのは、

    オパールシャルム
    父:ダイワメジャー(Pサンデー系)
    母父:タイキシャトル(生粋のスプリンター)

    この1頭くらいか。後押ししたいほどガッツリな適合ではないが、鞍上も江田照男騎手から松若騎手に乗り替わりということで、思い切りの良い逃げが見られるなら紐の一端にはアリかもしれない。

    コース適正が最も重要

    コースが特殊であることから人気はあまり信頼性がなく、この4年でGⅠ実績のある人気馬が5頭も着外に沈んでいる。

    馬名 人気 1400実績 着順
    2021年 ソングライン
    (NHKマイルC・2着)
    1人気 なし 15着
    2020年 ステルヴィオ
    (マイルCS・1着)
    1人気 スワンS2着
    京王杯SC2着
    12着
    2019年 マイスタイル
    (マイルCS・4着)
    3人気 スワンS3着 13着
    2018年 ジュールポレール
    (ヴィクトリアM・1着)
    1人気 なし 5着
    2018年 ケイアイノーティック
    (NHKマイルC・1着)
    3人気 なし 6着

    マイルGⅠを勝っているようなそうそうたるメンツばかり。これだけの実績人気馬が沈むとなると、他コースの1400mに実績があったり、阪神のほかの距離で実績があるだけでは確実性はなく、阪神1400mというオンリー適性は必要不可欠となる。

    今回の出走メンバーで人気上位になのは

    グレナディアガーズ
    ダイアトニック
    バスラットレオン
    ロータスランド

    この4頭。このうち、危険な人気馬になりそうなのはやはりバスラットレオンか。

    阪神コースの成績は1-0-0-2だがいずれも1600m以上。そもそも1400mの経験はない。血統背景的にもディープ系に欧州のサドラー系ということでスピード指向ではなく、ここは人気するようなら危ない。

    他の3頭はいずれも阪神1400mの重賞を勝っており、ここは問題なく力を発揮してくるものと思われる。

    ローテーションは不問

    ローテーション的には重賞組やクラシック路線組を除くとオーロカップ組がやや好走傾向(特にそこでの人気馬)

    今回の出走予定メンバーでオーロカップ組なのは

    カイザーミノル
    メイショウチタン

    以上の2頭。このうち人気していたのは2人気だったカイザーミノルのみ。重賞好走実績もあり穴の一考にはアリか。

    馬齢による取り捨て

    2017年には6歳のイスラボニータが勝ち7歳のダンスディレクターが2着、2016年には7歳のフィエロが3着と6歳以上の好走もしっかりある。ただし、いずれも同年に重賞馬券内の実績があったため、衰えがないという裏付けは必須かと思われる。

    今回の出走予定メンバーで6歳を超える馬は

    カイザーミノル 牡6
    キングオブコージ 牡6
    ミッキーブリランテ 牡6
    ルプリュフォール セ6
    エントシャイデン 牡7
    ダイアトニック 牡7
    トゥラヴェスーラ 牡7
    ライトオンキュー 牡7
    ダイメイフジ 牡8

    以上の9頭。例年に比べて今年はかなり高齢馬の出走が多い。

    このうち、2022年内で重賞馬券内実績がなかったのは、

    ライトオンキュー 牡7
    ダイメイフジ 牡8

    以上の2頭。ここは正直よほど調教の動きが良くない限り消しでいいところ。

    取り捨てが難しいのはエントシャイデンだ。この馬は今年も海外ロンシャンでG1フォレ賞を3着になっている。これを重賞馬券内実績と取るかで変わってくるが、春に国内でリステッドも勝っているため、ここは一応残しておくのが無難。

    ちなみに5歳馬でも年内重賞馬券内実績がありながら人気薄になっている馬が注意が必要だが、今年は該当馬なし。

    阪神カップ(GⅡ) 血統

    血統面で推せる馬

    ダイアトニック
    父:ロードカナロア(キングマンボ系)
    母父:サンデーサイレンス

    エントシャイデン
    父:ディープインパクト
    母父:サクラバクシンオー(欧州型・ナスルーラ系)

    トゥラヴェスーラ
    父:ドリームジャーニー( Lサンデー系)
    母父:アドマイヤコジーン(欧州型・ナスルーラ系)

    ラウダシオン
    父:リアルインパクト(ディープインパクト系)
    母父:Songandaprayer(米国型・ミスプロ系)

    阪神カップ(GⅡ) 追い切り

    調教面で推せる馬
    ダイアトニック
    キングオブコージ
    ルプリュフォール
    外厩情報

    11/24 グレナディアガーズ  ノーザンFしがらき

    11/24 トゥラヴェスーラ グリーンウッド

    11/29 ダイアトニック ノーザンFしがらき

    12/02 キングオブコージ ノーザンFしがらき

    12/06 ラウダシオン ノーザンFしがらき

    12/06 ルプリュフォール グリーンウッド

    12/07 ロータスランド チャンピオンヒルズ

    12/07 エントシャイデン 大山ヒルズ

    12/08 ミッキーブリランテ ノーザンFしがらき

    12/09 メイショウチタン 宇治田原優駿S

    12/10 バスラットレオン チャンピオンヒルズ

    12/10 ルチェカリーナ 宇治田原優駿S

    阪神カップ(GⅡ) 馬場

    先週おこなわれた同条件の六甲アイランドSでは、先行した古馬勢は全滅。2番手から3歳のアグリが斤量を活かしてそのまま抜け出し、後方からスムーズにこなしていたヒメノカリスが良い脚で伸びてくるも2着まで。その他はほとんど中団からの差し勢。ここから考えるに、ベースとしては差しの馬場であることは間違いない。

    今回の隊列予想的には

    逃げ ⑦

    先行 ⑫⑥③⑤⑬⑭

    差し ⑩①⑱⑧⑨⑪

    追込 ④②⑮⑰⑯

    ⑦バスラットレオンがハナを切りそうだが、⑫エントシャデンや⑥メイショウチタンもどこまで引かないかはわからず、場合によってはハイペースの可能性もありそうなメンバー構成。こうなると、差しの展開はさらに勢い付きます。

    阪神カップ(GⅡ) 最終結論

    過去傾向・血統・追い切り、これらから今回のティア表は以下

    A:⑭ダイアトニック

    B:⑩ロータスランド、⑯ルプリュフォール、④トゥラヴェスーラ、①カイザーミノル、③ラウダシオン、⑮キングオブコージ

    C:⑱グレナディアガーズ

    D:その他

    各馬短評

    ⑭ダイアトニック
    阪神1400mのスペシャリスト、血統的にも文句なし。枠的に少々外目に入ってしまった感はあるが、調教も抜群で死角なしといったところ。種牡馬入りも確定しており、ラストランを有終の美で飾りたい。
    ⑯ルプリュフォール
    ここまで出遅れが続いていると本来重賞では軽視されがちだが、出遅れはこの馬のデフォルト。このレーススタイルこそが一番活きる手法であることからも、前走スワンSの3着も決してフロックではない。ペースに左右されることなく確実な結果を出せるため今回も馬券内の可能性は十分。血統的にもむしろ推せる配合で、8枠もなんのその。
    ⑮キングオブコージ
    今年もすでにGⅡを1勝している点を見ても馬の格としてはメンバー中上位。距離適性的に不人気となってしまっているが、前走のスワンSの内容をみれば悲観する必要はなく、軽視するのはあまりにも危険な一頭。母系がサドラー系でパンサラッサやダノンスコーピオンと同じカナロア×サドラー系。前走すでに適性が確証されているとあれば、追い切りも文句なしでここでも実力上位と見るのが妥当。
    ⑩ロータスランド
    スワンSは6着ではあったが、正直2~6着までは内容的にも時計的にもほぼ差はない。そして内容も決して悪くはない。今年は京都牝馬Sですでに阪神1400を勝利し、高松宮記念でも2着と実績的にも申し分なく、有力馬の一角なのは間違いなし。
    ①カイザーミノル
    ここ2走の凡走で信用を失いかなり人気落ちしているが、今年は京都金杯3着もあるなどまだまだ終わると決めつけるには早計。言っても阪神成績は2-1-1-0とここまで馬券外はなく、血統的にも阪神1400の適性は確証されている。今回、鞍上が横山典から荻野に乗替で極端なレースにならないことを考えても、ここでの激走は十分考えられる。
    ④トゥラヴェスーラ
    父ドリームジャーニーはLサンデー系ではあるものの、血統的にはイスラボニータを彷彿させる血統で適性の高さを感じる。また、今年の4戦はGⅠ2回を含む全て重賞であったが、どれも0.3秒差以内と決して負けてはいない内容で一発も十分あり得る存在。ただ、今回はあまり追い切りの内容が映えず、春の頃のキレがない。しかしながら自力はメンバー中上位で、それでも馬券内は十分。
    ③ラウダシオン
    4歳春の京王杯SCを勝って以降めっきり切れのない走りをしているが、もうひと華あるとすれば間違いなくこの阪神カップ。去年の同レースは出遅れがモロに命運を分けてしまい、この馬の本来のレースではなかった。父リアルインパクトはこの阪神カップを2連覇しているということもあり、母父との兼ね合い的にも血統的には文句なし。今年の京王杯SCの内容も言うほど悪くはなく、今回こそスタートしっかり決めれば、1400mの適性的に激走してもなんらおかしくはない。ここは穴の本命。
    ⑱グレナディアガーズ
    去年の勝ち馬で1人気ではあるものの、Frankel ×Harlington というのは3歳時では強みとなるが古馬では少々疑問。また、このレースでのリピーターは古馬以降でリピートすることはあっても、3歳好走して古馬でも好走した馬はいないことから、少々怖い人気馬という印象もある。大外枠で斤量も去年より1キロ重く、半年ぶりのレース。叩いて良くなるタイプなだけにここは一筋縄ではいかない。

    馬券買い目

    馬券形式 買い目
    3連複 ⑭-①③④⑩⑮⑯⑱流し 各100円
    ワイド ⑭-⑧⑪⑫ 各100円
    計2400円

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