ホープフルステークス(GⅠ)2022【データ・調教・最終予想・買い目】

この記事は「ホープフルステークス(GⅠ)の予想記事です。

 

ホープフルステークス(GⅠ) コースデータ

中山・芝2000m(内回り)

画像元:http://www.jra.go.jp/

同条件のレース:皐月賞弥生賞京成杯紫苑ステークス中山金杯

コースの特徴

  • スタート直後に急坂を迎えるため、ペースが落ち着きスローペースになりやすい
  • 枠による大きな不利はないが、コーナー4つを回る小回りコースのため終始外を回らされると距離ロスをする
  • 急坂を2度迎えるため、実際の2000mよりもタフなレースになりやすく、先行馬は序盤に脚を使うと最後まで持たない
  • 馬場が荒れて時計の掛かる馬場の時はパワー型の血統が、9月などの高速馬場の場合はスピード型の血統が狙い目

 

ホープフルステークス(GⅠ) 出馬表

ホープフルステークス(GⅠ) 過去からの傾向

関東馬は今だ勝ち無し

過去5年、1着になった馬は全て関西馬。関東馬も関西馬も出走数自体はそれほどさがないことからも、GⅠに昇格後、より西高東低の傾向が強くなっているように思えます。

ペースに注意

ペースとしては平均かスローが基本で、馬券内は好位差しがほとんど。よほど末脚に自信のある馬以外は、道中は7番手以内が理想的。

稀にハイペースになる事もあり。その際は後方一気のレースになるので逃げ馬・前に行きたい馬がどのくらいいるか注意が必要。

牝馬の軽視は危険

GⅠ昇格後、牝馬が出走したのは昇格後第1回の2017年に2頭出走したのみ。有力牝馬の出走経験がまだないため、牝馬に馬券内実績が無いからと軽視するのは禁物。

月年齢が重要

阪神JFや朝日杯FSの時にも言いましたが、2歳戦ではまだまだデビュー間もないことからも、月年齢が大きいほど成績も安定してきます。人間でもクラスメイトの中で3月生まれの子は身体の小さい子が多かったり、4月生まれの子の方が体も大きく運動神経が良い子が多かったりしますがあれと同じです。

競走馬の場合はできれば1~3月、遅くても生まれ月は4月までが理想です。今年の阪神JFも朝日杯FSも、結局のところ馬券内に入った全ての馬が1~3月に生まれた馬でした。ここ最近で言うと、朝日杯FSで4人気ながら6着になったオールパルフェも4月生まれ、京都2歳Sで2人気ながら11着に沈んだコスモサガルマータも4月生まれでした。

GⅠホープフルステークスとしては、過去5年5月生まれの馬は馬券に絡んだことはありません。

~今回出走メンバーで5月以降生まれの馬~
ハーツコンチェルト
ヴェルテンベルク

外国人ジョッキーに注意

時期的なものもあり、外国人騎手が毎年馬券内に絡んでいる。これはOPの頃から続いている傾向であり、人気には関係なく来ているので注意が必要

■GⅠ昇格後の外国人騎手の馬券内数
5年で 2-4-1

■過去10年の外国人騎手による好走不人気馬
2016年 マイネルスフェーン Vシュミノー 2着 8人気
2013年 エアアンセム Cルメール 1着 8人気
2012年 サトノネプチューン Rムーア 1着 7人気

~今年外国人騎手が騎乗する馬~
キングズレイン ルメール
グリューネグリーン Mデムーロ
ジェイパームス Dイーガン
セブンマジシャン Cデムーロ
ドゥラエレーデ Bムルザバエフ

基本は上がり勝負

ホープフルステークスは好位差しの競馬になるのが基本で、上がり勝負となります。なので、過去の開催5年でも馬券内に入ったすべての馬が前走上がり3F3位以内で連対以上の成績をおさめていました。

~今回出走馬でこの条件をクリアできていない馬~
グリューネグリーン
スカパラダイス
ドゥラエレーデ
フェイト

大事なのは格

ホープフルステークスがGⅠになって以降、勝ち負けする馬が明らかに格上位の馬だけになり、紛れがないレースになっています。

ここで言う格というのは、明らかにクラシックにいけそうな馬を指しており、前走が未勝利戦である馬や、重賞や1勝クラス、リステッドであったとしても3着以下の成績になっている馬はこの5年一度も馬券内に来ておらず、この時点で大きく負けるような馬は来年のクラシックを見据えることもできない、というような格の違いが表れていると言っても良いです。

条件としては、前走が新馬勝ちか、1勝クラス以上で2着以内の成績を収めている馬に限定されます。

~今年の出走馬で条件を満たせなかった馬~
ジュンツバメガエシ
スカパラダイス
セレンディピティ

ドゥラエレーデ
フェイト

ホープフルステークス(GⅠ) 血統

血統面で推せる馬
ディープインパクトの血

スカパラダイス
父:シルバーステート(ディープインパクト系)
母父:グラスワンダー(ロベルト系&中山に強い)
Silver Hawk 25.00% 3 x 3
Hail to Reason 9.38% 5 x 5 x 5
Lyphard 9.38% 5 x 4
Northern Dancer 6.25% 5 x 5

フェイト
父:シルバーステート(ディープインパクト系)
母父:グラスワンダー(ロベルト系&中山に強い)
Alzao 12.50% 4 x 4

モンドプリューム
父:サトノダイヤモンド(ディープインパクト系)

近年のホープフルステークスは、ディープインパクト系の馬が好走馬に多くを占めています。今回ディープ系の血を引いてるのはこの3頭。

スカパラダイスはディープの血を引いてる上に、ノーザンダンサー系とターントゥ系のクロスを多く継いでいる。今回出走馬の中では一番適性血統に沿った濃さの血統。

フェイトはAlzaoのインブリードでリファール(ノーザンダンサー系)のクロス。リファール系のインブリードと言えば有馬記念を勝ったイクイノックスが"Lyphard 12.50% 5 x 5 x 4"。ディープ系でリファールのインブリードとあれば同じ中山では期待十分。

モンドプリュームはサトノダイヤモンド産駒で今年から産駒がデビューしているまだ新しい種牡馬。重賞勝ちこそまだないですが、直近ではシンリョクカが阪神JFで2着になって波乱を演出。ここまでダートしか使ってないとはいえ、軽視はできません。

その他の注目血統

ファントムシーフ
Hasili、Arrive 25.00% 3 x 3
デインヒル 25.00% 3 x 3
Northern Dancer 12.50% 5 x 5 x 5 x 5

ミッキーカプチーノ
サンデーサイレンス 18.75% 4 x 3
Roberto 12.50% 4 x 4
Hail to Reason 9.38% 5 x 5 x 5

キングズレイン
父:ルーラーシップ
母父:ディープインパクト

ファントムシーフはかなり強烈なノーザンダンサー系のクロス。サドラーズウェルズも入ってる上に、デインヒル3x3というのはかなり強烈な配合。間違いなく今の中山に合う血統です。

また、ミッキーカプチーノの方は父父系・父母系・母父系・母母系のすべてがターントゥ系というすさまじいインブリードの並び。ホープフルSの主流血統がディープ系やサンデー系、ロベルト系というGⅠに強い血統であるだけに相当な後押しになりそうな血統だ。

そしてキングズレインは今2歳で注目のルーラーシップ×ディープインパクトといった血統。朝日杯FSで圧巻の走りを見せたドルチェモアもこの組み合わせで、阪神JF3着のドゥアイズもまたこの組み合わせ。3歳での活躍までの保証はないが、現状2歳戦においてこの配合が活躍している事実は変わらない。

ホープフルステークス(GⅠ) 追い切り

調教面で推せる馬

セブンマジシャン
以前とは違い楽に加速している様子が伺え明らかに上積みを感じる

ドゥラエレーデ
これまでの4走とは明らかに違うキレのある動き。変わり身十分

キングズレイン
天栄での外厩調整で大きく成長。前走時とは違い終い11秒台が良く出ており上積み十分

外厩情報
11/01 ①ファントムシーフ チャンピオンヒルズ
11/22 ④セレンディピティ ノーザンFしがらき
11/26 ③シーウィザード ノルマンディーF小野町
12/10 ⑤フェイト ノーザンFしがらき
12/03 ⑭ジェイパームス ノーザンFしがらき
12/06 ⑮キングズレイン ノーザンF天栄
12/07 ⑪ドゥラエレーデ ノーザンFしがらき
12/08 ⑨セブンマジシャン ノーザンFしがらき

ここ2年の3着以内の馬の外厩情報

1着 キラーアビリティ ノーザンFしがらき
2着 ジャスティンパレス ノーザンFしがらき
3着 ラーグルフ 松風馬事センター

1着 ダノンザキッド 外厩なし
2着 オーソクレース ノーザンF天栄
3着 ヨーホーレイク ノーザンFしがらき

6頭中5頭が外厩調整からの参戦。ただし、これはあくまでもダノンザキッドは前走が東スポ杯2歳Sであったため、間隔が短いために外厩はしなかったというだけなので、外厩調整しなかった組というのとは少し違います。

今年の出走馬でも、ボーンイングランデ以外の馬は間隔が短いため外厩調整していないだけとなります。

ホープフルステークス(GⅠ) 陣営コメント

ホープフルステークス(GⅠ) トラックバイアス

内側の馬場がかなり荒れており、最内を通る馬はスタミナを削られます。その上、有馬記念を見ても上がり重視のトラックバイアス。逃げても・先行しても上がりが3位以内に入るくらいの末脚が必要な馬場です。

ホープフルステークス(GⅠ) 最終結論

過去傾向・血統・追い切り、枠順、これらから今回のティア表は以下

各馬短評

①ファントムシーフ
コース問わずここまで先行して最後33秒台の脚を使えているのはかなり評価。前走野路菊ステークスも2番手⇒やや控える⇒外に出して中盤から押し上げる、最後は上がり33.5秒の末脚、といった自在性も見せ、レース内容としては完璧。これが中山になるというなら血統面的にもさらに良化が見込める。今のトラックバイアス的にもノーザンダンサー系の血統が合う馬場で、ダンチヒ系はタフな馬場に強く今のタフな中山も合うのでデインヒル3x3のインブリードも強み。また、ダンチヒ系は反動が出やすい血統なので今回鉄砲なのもむしろ〇。最内に入ってしまったのが少々難点ではあるが、そこは鞍上の腕とこの馬の自在性、そしてニジンスキー系も濃いめに入ってるのでスタミナはお墨付きというところで解消したいところ。
⑱ミッキーカプチーノ
前走、同条件の葉牡丹賞では出遅れながらも最後はあっさり差し切るほどの能力の高さを見せた。坂に入った途端加速した感じをみても、中山の適性力は大いにあり。ただ、その内容から人気しているが、この馬の強みはなんといっても血統背景。ターントゥ系の主流血統が長年好走している中山の2000m戦で、このサンデーとロベルトの血が濃く受け継がれた血統はかなり魅力。この馬にとってできれば2400mの方が合いそうではあるが、2歳戦の最長2000mが今のベストと言える。また、鞍上の戸崎騎手が1週前にわざわざ美浦まで乗りに来ていたのはだいぶ力を入れている証拠。ただ、大外枠を引いてしまったことだけが痛手で距離ロスは否めないため、鞍上の位置取りが勝負どころとなる。
⑮キングズレイン
何と言っても今が旬のルーラシップ×ディープインパクトという配合の馬。朝日杯FSや阪神JFより長い2000mになるが、朝日杯FSを勝利したドルチェモアの母母父はストームバード系、阪神JF3着のドゥアイズの母母父はダンチヒ系というのに対して、キングズレインの母母父はサドラーズウェルズ系でむしろ距離延長は歓迎というのも評価材料。ドゥアイズは直線で内に進路をとり終いの脚を出すまでにもたついたことが3着の要因だったことを考えると、今回の7枠は返って好枠。先日の有馬記念のイクイノックスのような位置取りが望ましく、ここは同騎手ルメール騎手の手綱なら安心だ。
⑭ジェイパームス
まだ歴戦1戦だが、新馬戦の内容を見てもかなりセンスを感じる馬。スタートも出足もいいため、外から前に付けに行けるなら内を踏まずに先行できる最高の位置取りができそうなのも◎。また、母馬が前年の覇者キラーアビリティと同じキラーグレイシス。父馬がディープインパクトとジャスタウェイという違いはあるものの、ジャスタウェイもホープフルステークスでは多く好走馬を出している。波乱演出があるとすればこの馬。
⑨セブンマジシャン
ここまで2戦2勝で調教面から見てもさらなる上積みが見込めている今回は期待も大きい。さらに生産ノーザンファームで鞍上Cデムーロというのも安心材料。ただ1点、母父がメイショウサムソンというのが気になる点。基本的にサドラーズウェルズ系が活きる血は母系がサドラー(エルコンドルパサーやモーリス)か、父系なら外国産馬のサドラー(FrankelやKitten's Joy)のみが大成しており、父系にサドラーズウェルズ系のテイエムオペラオーやメイショウサムソンといった馬からの継承ではこれまで大成した馬はいない。前走のタイムが遅かったのが超スローペースであったことだけではなく、このタイムが能力を示しているのであればここはあっても3着までか。
⑫モンドプリューム
ここまでダートしか使っていませんが、父はサトノダイヤモンドというのがかなり気になるところです。産駒は今年が初デビューなのでまだ実数は少ないながら、ここまで11勝したうちの9勝が芝レース。そして重賞挑戦が3度ありましたが、そのうちの2レースが馬券内に食い込んでおり、重賞複勝率は66.7%。しかも、そのうちのひとつは阪神JFで3着に入ったシンリョクカです。母馬も母母馬もダート馬だったためおそらくここまでダートを使われてきたのだと思いますが、母父系統はたしかにダート系統ですが、母母系統はフォーティーナイナー系とロベルト系なので血統面だけで言えば芝血統。ここにサトノダイヤモンドが入れば芝もワンチャンあるのではないかと思います。

馬券買い目

馬券形式 買い目 自信度
馬単 ①⑮⑱BOX
6点
★★★★★
3連単 ①⑮⑱BOX
6点
★★
3連複 ①⑮⑱-①⑮⑱-⑨⑪⑫⑬⑭
15点
★★
理想投資額:4千円前後

 


ランキングクリック応援も宜しくお願いします