目次
この記事は「フェアリーステークス(GⅢ)」の予想記事です。
フェアリーステークス(GⅢ) コースデータ
中山・芝1600m
同コースの
コースの特徴
- 1コーナー奥の引き込み線からというポケットからのスタートで最後の直線以外は終始緩いコーナーを回っている感覚。外を走ると距離ロスが激しく、スタート直後から先行争いになりテンが速くなりやすい
- ただし、2コーナーからはずっと下り坂になるためなかなかペースが落ちつくポイントがなく、最終直線は急勾配があるため、スピードだけの逃げ・先行馬には苦しい展開になる
- とはいえ、この短い直線で差し切るには瞬間的に加速できる瞬発力が必要
- ハンデ戦かどうかでもかなり展開が変わってくる難しいコース
フェアリーステークス(GⅢ) 過去からの傾向
過去10年からの統計データから、今回の出走馬で該当する馬としない馬を判別し、予想の参考にしていきます。
ただし、当ブログはデータ派ではないため、統計データは参考にはするものの、過去に来なかったケースの馬でも調教や血統、枠などから残す場合もありますのでご注意ください。
マイル戦とはいえクラシック戦線の一端でマイラーが出揃っているわけではないため、中山のタフなコースと相まってレースがスタミナ戦になりやすい。それを裏付けるのが過去に好走した馬の血統背景で、父馬にオルフェーヴル、キタサンブラック、ハーツクライ、ルーラーシップ、ブラックタイド、ディープインパクトといったスタミナに自信のある名前が連なっている。結果、スタミナ血統の馬や1800m以上の実績のある人気薄が馬券に絡んで多くの高配当を生んでいる。またすでに中山1600mで実績を出している馬も◎
~過去の例~
2022年 ライラック(新馬1800m1着・父オルフェーヴル)5人気⇒1着
2022年 ビジュノワール(中山1600m1着・父キタサンブラック)7人気⇒3着
2021年 ホウオウイクセル(未勝利1800m1着・父ルーラーシップ母父スペシャルウィーク)8人気⇒2着
2020年 チェーンオブラブ(父ハーツクライ)7人気⇒2着
2020年 ポレンティア(父ハーツクライ)5人気⇒3着
今回出走メンバーで1800m以上の距離で勝利実績のある馬
③マイレーヌ
⑪ディヴァージオン
⑮ミタマ
この10年を見ても、未勝利戦からの好走馬もかなり多く、決して順当に来ている馬だけが好走するわけではありません。また、赤松賞や白菊賞、葉牡丹賞といった条件戦で凡走してもここで巻き返す馬も多いです。あまり近走実績の数字だけにとらわれないよう注意するといいかもしれません。
コース形態的に外を走る馬が不利になることから、必然的に1枠・2枠の馬の好走が多く、過去10年中8年は1枠か2枠の馬が人気に問わず馬券内に入っています。これは脚質も関係なくで、差し馬であっても1枠・2枠が良い結果に繋がっています。
~過去の例~
2022年 1枠・ビジュノワール7人気・道中12番手⇒3着
2021年 1枠・ベッラノーヴァ6人気・道中13番手⇒3着
2016年 2枠・ダイワドレッサー10人気・道中6番手⇒2着
今回出走メンバーで1枠・2枠の馬
①スピードオブライト
②リックスター
③マイレーヌ
④アンタノバラード
この10年で菊沢隆徳厩舎の馬がフェアリーSで馬券に絡んだ頭数は4頭。
2019年 フィリアプーラ 3人気・1着
2017年 アエロリット 1人気・2着
2016年 ダイワダッチェス 7人気・3着
2013年 ウキヨノカゼ 5人気・2着
しかも、フェアリーSに出走したのがこの4年だけですので、出走すれば100%馬券に絡んでいるということになります。人気薄も好走させていますので、出走馬がいれば注意が必要です。
今回出走メンバーで菊沢隆徳厩舎の馬
なし
フェアリーステークス(GⅢ) 血統
⑩メイクアスナッチ
父:ルーラーシップ
母父:ディープインパクト
去年末から続いているこの世代の流行りでもあるルーラーシップ×ディープインパクトはここでも健在。
②リックスター
父:エピファネイア
母父:ハーツクライ
⑫ブラウンウェーブ
父:モーリス
母父:ハーツクライ
ロベルト×ハーツクライ(Tサンデー系)の2頭。⑫ブラウンウェーブの方は近走の内容を見ても短距離ではない印象を受けるので、長い距離の方が合うのであれば血統が活きる。
フェアリーステークス(GⅢ) 追い切り
キタウイング
リックスター
ヒップホップソウル
イコノスタシス
アンタノバラード
スピードオブライト
ブラウンウェーブ
フェアリーステークス(GⅢ) 陣営コメント
フェアリーステークス(GⅢ) トラックバイアス
フェアリーステークス(GⅢ) 最終結論
過去傾向・血統・追い切り、枠順、これらから今回のティア表は以下
S:②リックスター
A:⑭キタウイング、⑩メイクアスナッチ、⑪ディヴァージオン、⑧イコノスタシス
B:③マイレーヌ、⑤ヒップホップソウル、⑥ミシシッピテソーロ、⑦ディナトセレーネ
C:⑨エナジーチャイム、⑯ブルーイングリーン
D:その他
S、A評価が全て人気薄ではありますが、今回のフェアリーSの出走馬は実力的にかなり横一線で人気は一切当てになりません。
枠や血統、調教であっさり着順は変わるはずなので、おそらく高配当必死かと思います。
馬券買い目
馬券形式 | 買い目 | 自信度 |
---|---|---|
3連複 | ②-⑧⑩⑪⑭-③⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑭⑯ | ★★★ |
計 30 点 |
フェアリーステークス(GⅢ) 結果&回顧
ここで回顧をおこなうことで、各馬の次走の予想や、来年の同レースを予想の際に役立てます☝
今回の結果はかなり消化不良な結果となりました。馬の予想は完璧に近い予想でありながら、騎手による想定外の結果が生まれ、3連複991.7倍もとれたであろう馬券が夢の泡に。。。
なぜこんな結果になったのか、回顧から次につなぐ考察をしてきます。
まず、評価A以上に選んだ5頭、
②リックスター、⑭キタウイング、⑩メイクアスナッチ、⑪ディヴァージオン、⑧イコノスタシスから1着2着が出たことは十分の内容だったと思います。11人気と7人気ですから、このあたりに関してはまずまず問題はないかと思います。
問題はやはり買い方、3連複の1頭軸にしたことでしょうか。今回久しぶりにS評価を付けた馬が出たため、これはイケると思い②リックスターを1頭軸にしたわけですが、レースを見ればわかるように、脚をかなり持て余しながら進路をふさがれて5着に終わり、馬自体は勝てる見込みのあるレースながら馬券がはずれるという一番あってはならない結果でした。②リックスターの後ろから追走してきた⑭キタウイングが最内に進路を取って1着になったことを考えれば、②リックスターも絶対的に進路はとれたはずであり、こればかりは騎手の判断によって結果が左右してしまったというほかありません。
となれば、馬に対しての評価は合っていてもこういった不的中を避けるには、馬券の買い方で防ぐほかありません。これが人気馬であればまだあれですが、人気薄の三浦騎手という時点で1頭軸にするのはあまりにリスクが高かったかなと思います。普段であればA評価でも軸にできる評価であることから、今冷静に考えれば、今回はA評価以上から数頭軸で馬券を組み立てるのが正解だったかと思います。
またもう一点、調教評価を予想に活かす場合に関してもひとつ注意点があります。
今回、調教の良かった⑭キタウイング、②リックスターはしっかり走れていたものの、調教イマイチと判断した①スピードオブライトと⑫ブラウンウェーブがかなり好走しました。中山において馬の調教判定は、好調教馬はどのコースであっても今まで通りもちろん買いですが、あまり調教が良く見えなかった馬に関しては、中京では消し対象になっても、中山ではそれだけを理由に評価を下げるのは少々危険かもしれません。それだけ中山のコースは特殊で、コース適正だけで紛れることが十分あります。去年末のホープフルSにおいても、トップナイフが調教イマイチでしたが、結果はあわや勝ったかと思うハナ差での2着。ターコイズSでも調教イマイチだったフィアスプライドが3着になるなど、中山において調教を反映させるのは好調教馬だけにした方がよさそうです。
以上、フェアリーSの回顧でした。
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