目次
どうもキラです。
第27回チューリップ賞の予想をおこないたいと思います。
チューリップ賞とは
チューリップ賞は、1994年3月12日に「桜花賞指定オープン」としてはじめて施行され、1994年から重賞(GⅢ)に格上げされて3着までに桜花賞の優先出走権が与えられるようになったトライアルレースです。2008年からはさらにGⅡまで格上げされ、桜花賞と同じ舞台で行われることから、桜花賞に本命視されそうな実力馬はここをローテーションに組み込むことが多い傾向です。
また、1995年から地方競馬所属馬が、2004年からは外国産馬が、2010年からは外国馬も出走可能になり、現在では国際競走に認定されています。
今では当たり前のようですが、昔は外国産馬が強かったにも関わらずクラシックレースにでれなかったという時代もあり、過去ではヒシアマゾンなど、出ていれば牝馬クラシック3冠もあったかもしれない…なんていう馬も多くいました。
コースデータ
阪神・芝1600m
GⅠ・桜花賞と同条件のコースで、外回りコースを使用します。
コースの特徴
- スタートから最初のコーナーまでの距離が長く、コースからの枠の有利性は少ない
- 馬場が荒れやすいため、荒れた内側を走る内枠の馬より外を走る馬の方が有利
- 4コーナー途中から下り坂、直線は長い上に急勾配の坂があることから圧倒的に差しが決まる
中距離までこなせる差し馬が狙い目。
有利データ(2017~2019年統計)
種牡馬
- ディープインパクト 31-27-30-170(複勝率34.1%)
- エピファネイア 3-1-0-2(複勝率66.7%)
- バゴ 2-5-1-10(複勝率44.4%)
- Frankel 2-2-2-7(複勝率46.2%)
エピファネイア産駒が驚異的な数字。
今年の該当馬 ⇒ イズジョーノキセキ
騎手
- C・ルメール 17-9-9-21(複勝率62.5%)
- 川田将雅 19-12-15-37(複勝率55.4%)
- M・デムーロ 8-9-10-33(複勝率45.0%)
- 福永祐一 13-12-14-53(複勝率42.4%)
- 西村淳也 2-2-2-8(複勝率42.9%)
数字的に見れば、ルメール・川田・デムーロ・福永のうちの誰かは一人は連対するといってもおかしくはない。
今年の該当騎手 ⇒ M・デムーロのみ
統計データ(過去10年)
タイム・ペース傾向
過去10年のレースから良馬場のみでタイムの傾向をみていくと、
- 2016~2019年の平均タイム 1:33.3
- 2011~2014年の平均タイム 1:34.8
(※2010年、2015年は重馬場なので除外)
2011~2014年は1分34秒~35秒台が主流でしたが、2016年以降の近年は1分32秒~34秒前半とタイム自体が早くなってきて、スピードが問われるようになっています。特に終いのペースが速くなってきていて、昔は残り2ハロンでラップ12秒を切る傾向も、近年は残り3ハロンからラップ12秒を切るようになり、スパートのタイミングも早くなっている事からスタミナも重要です。
ローテーション
複勝圏内30頭の前走内訳は
- 阪神JF 7-3-5
- エルフィンS 0-2-3
- 新馬・未勝利 1-2-0
- その他3歳重賞 0-3-3
- 1勝クラス・OP(エルフィンS除く) 2-1-1
コース条件も同じという点からも、圧倒的に阪神JF組が優勢。
特に、阪神JF1着馬のチューリップ賞成績に着目すると、
開催年 | 馬名 | 着順 | タイム | 阪神JFタイム |
2019年 | ダノンファンタジー | 1着 | 1:34.1 | 1:34.1 |
2018年 | ラッキーライラック | 1着 | 1:33.4 | 1:34.3 |
2017年 | ソウルスターリング | 1着 | 1:33.2 | 1:34.0 |
2016年 | 出走なし | |||
2015年 | 出走なし | |||
2014年 | 出走なし | |||
2013年 | ローブティサージュ | 9着 | 1:36.0 | 1:34.2 |
2012年 | ジョワドヴィーヴル | 3着 | 1:36.0 | 1:34.9 |
2011年 | 出走なし | |||
2010年 | アパパネ | 2着 | 1:36.2 | 1:34.9 |
2006年 | ウオッカ | 1着 | 1:33.7 | 1:33.1 |
過去10年で6頭が出走し、3-1-1-1という成績。特にここ3年連続で1着となっている。
ちなみに14年前になるが、阪神JFの勝ち時計が2018年までレコードホルダーであったウオッカもチューリップ賞では勝利。そのタイムを0.4秒も縮めて去年阪神JFをレコード勝ちしたレシステンシアはウオッカを物差しにすると注目度大。
枠
1 | 2頭 | 1-1-0 |
2 | 1頭 | 0-0-1 |
3 | 2頭 | 1-0-1 |
4 | 5頭 | 1-1-3 |
5 | 4頭 | 1-1-2 |
6 | 4頭 | 3-1-0 |
7 | 5頭 | 3-2-0 |
8 | 7頭 | 0-4-3 |
よほどの人気馬でない限り内枠は危険。
8枠は7頭と一番多いが勝利馬がいないことから勝ち切れない。
基本は4~7枠が狙い目。勝ち馬なら6枠7枠が圧倒的。
脚質
逃げ | 3頭 | 1-0-2 |
先行 | 11頭 | 3-3-5 |
差し | 9頭 | 4-3-2 |
追込 | 7頭 | 2-4-1 |
差し・追込が良く決まる印象。ただあまりこれにとらわれ過ぎると危ない。
人気
1人気 | 8頭 | 5-2-1 |
2人気 | 5頭 | 1-1-3 |
3人気 | 3頭 | 1-2-0 |
4人気 | 3頭 | 1-2-0 |
5人気 | 2頭 | 1-0-1 |
6人気 | 2頭 | 0-0-2 |
7人気 | 3頭 | 0-3-0 |
8人気 | 1頭 | 0-0-1 |
9人気 | 1頭 | 1-0-0 |
10人気 | 1頭 | 0-0-1 |
11人気以下 | 0頭 |
1番人気の1着の信頼は厚め。ただ、連対まで広げて見ると7番人気あたりまでは絡む率も高め。
騎手
M.デムーロ | 2回 | 1-1-0 |
川田将雅 | 4回 | 2-1-1 |
武豊 | 3回 | 1-1-1 |
岩田康誠 | 4回 | 0-2-2 |
福永祐一 | 3回 | 1-0-2 |
和田竜二 | 2回 | 0-2-0 |
そこまで突出した好相性騎手はいない。ただ、川田騎手は7番人気の馬も引っ張ってきていることから相性は良し。
人気薄を引っ張ってくるという意味では和田騎手も注意。
今年の和田騎手騎乗馬 ⇒ ピーエムピンコ
生産者
ノーザンファーム | 13頭 | 5-2-6 |
社台ファーム | 3頭 | 1-2-0 |
下河辺牧場 | 2頭 | 0-1-1 |
クラシックではもう説明不要のノーザンF圧倒的構図。社台系でみても30頭中6-4-6の連対馬10頭、複勝馬16頭と約半分。
また、下河辺牧場産のディープ産駒は少し警戒も。
下河辺牧場産馬 ⇒ クラヴァシュドール
種牡馬
ディープインパクト | 10頭 | 3-2-5 |
ダイワメジャー | 3頭 | 0-3-0 |
ディープ産駒多め。ただクラシックレースでのディープ相性を考えると当レースではやや少な目。
加えて近年はディープ直接の産駒ではなく父父がディープという馬も増えている。そのあたりも見ておく必要性あり。
ディープ産駒 ⇒ スマイルカナ
父父ディープ ⇒ スマートリアン(父キズナ)、シャンドフルール(父キズナ)、マルターズディオサ(父キズナ)、ピーエムピンコ(父リアルインパクト)
ちなみに、キズナ産駒の重賞成績は2-2-1/16頭と早くも名種牡馬の片りんを見せている。
その他は、ダイワメジャー産駒が2着3回と好相性を見せている。要注意。
該当馬 ⇒ レシステンシア
ピックアップ馬・考察
人気馬・注目馬短評
馬名 | キラのコメント | 評価 |
クラヴァシュドール | 前走・阪神JFはハイペースの中、下がってこないレシステンシアに対して仕掛けのタイミングが遅くなり3着。3着ながら時計は悪くないので今回も道中位置と仕掛けどころ次第。 | 〇 |
スマートリアン | 注目のキズナ産駒ですが、前走・エルフィンSはちょっと見せ場少なかった印象。今回は前に行く強い馬が多いため厳しい展開になりそう。 | △ |
レシステンシア | 前走・阪神JFはハイペースでレースを作りながらも直線に入ってさらに加速。逃げながら最速上がりを出すという文句なしのレースから、ハナに立てればここでもものが違いそうです。 | ◎ |
イズジョーノキセキ | ここ2走ピリっとしないですが、阪神マイルは血統的にも当馬的にもかなり相性がいいため見直し必要。 | 〇 |
スマイルカナ | 今年の出走馬で唯一のディープ産駒。ハナに立てばそこからの粘る脚はかなりいいです。ただ赤松賞を見る限り、少しでも後手になると実力を発揮できない可能性があります。 | 〇 |
マルターズディオサ | こちらも注目のキズナ産駒で阪神JF2着の実績をもちますが、力のいる馬場があまり得意ではない印象を受ける。差しの競馬でどこまで脚が使えるかに注目。 | △ |
好調教馬
レシステンシア | 栗東坂路・G前強めで52.0-37.2-23.8-11.8。文句なしの仕上がり。 | ◎ |
スマートリアン | 栗東坂路・強めで53.7-39.0-25.1-12.2。引き続き好調。 | ○ |
チェーンオブラブ | 栗東坂路・馬なりで67.4-52.0-38.3-11.8。動き軽く過去一の仕上がり。 | ○ |
ウーマンズハート | 栗東坂路・G前強めで57.0-41.0-25.4-11.8。反応よし。 | ○ |
シャンドフルール | 栗東坂路・一杯で53-1-38.8-24.5-12.0。仕上がり良好。 | ○ |
今回の結論
今回は好条件が多く揃ったレシステンシア本命でいきます。
馬場もコースも差し優勢の中、ハナに立ちそうなので不安になる人もいるかもですが、それも凌駕するほど疑う余地はないかと思います。
相手は短評・調教の良かった馬を手広く。特にイズジョーノキセキは好条件揃い紐に面白いです。
チューリップ賞(GⅡ)買い目
馬券形式 | 買い目 | ベット荷重 |
馬単 | ④ – ① | ★★★★★ |
④-⑩ | ★★★ | |
④-⑨ | ★★ | |
④ – ③⑤⑦⑬ | ★ | |
3連単 | ④ – ①⑩ - ①⑨⑩ | ★ |
以上、チューリップ賞の予想でした。
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