
この記事は「第50回 高松宮記念(GⅠ)」の予想記事です。
どうもキラです。
週中にアップした コースデータ考察、過去10年の統計データ考察 をもとに、調教考察を加えて第50回 高松宮記念(GⅠ)の予想をし最終結論を出していきたいと思います。
なお、今年の高松宮記念は、コロナウイルスの影響でドバイから帰国できずに高松宮記念をやむなく回避した馬も多く、その中には優勝争い可能な有力馬もいました。
ジョッキーに関してもルメール騎手や古川騎手が自宅待機で4月7日(火曜)までレースはおろか調教すら騎乗できないという事態。しょうがない事ではありますが・・・非常に残念ですね。
コースデータ
コースデータに関しては週中に考察したこちらの記事をご覧ください。
第50回 高松宮記念(GⅠ)【コースデータ】
統計データ
統計データに関しても、週中に考察したこちらの記事をご覧ください。
好調教馬
馬名 | 調教内容 | 評価 |
ダイアトニック | 栗東坂路・馬なり 53.4-38.3-24.8-12.2 |
◎ |
グルーヴィット | 栗東坂路・G前強め 53.1-38.3-24.5-12.1 (外1頭一杯併せ1秒先着) |
○ |
クリノガウディー | 栗東坂路・一杯 50.6-36.6-23.7-12.1 |
◎ |
モズアスコット | 栗東坂路・馬なり 50.2-36.5-24.2-12.3 (外1頭馬なり追走併せ) |
○ |
ナックビーナス | 南ウッド・馬なり 65.1-50.3-37.6-12.0 (外1頭馬なり追走併せ) |
○ |
モズスーパーフレア | 栗東坂路・馬なり 48.9-36.1-24.0-12.4 |
★ |
モズスーパーフレアがとんでもない時計を出してますね。今回メンバー中一番動きが良いのはまさしくこの馬です。
高松宮記念(GⅠ)結論
今回はかなり迷いましたが…「⑥ダノンスマッシュ」を本命でいきます。
まず展開予想として、モズスーパーフレアが大逃げを図ると予想しました。この馬が逃げることは大体想像がついていると思いますが、それより少し内目のナックビーナスも前に行こうとすること、そして今のモズスーパーフレアの動きが抜群にいいこと、この2点からハナを譲らずにハイペースになってでもハナを切っていくと思われます。去年の高松宮記念では、逃げるも結局直線でズルズル後退するといった結果になりましたので、去年よりも状態が良いと陣営も言う今回は大逃げを図って逃げ切ろうとすると思われます。
そうなるとペースが速い上に最後は上り勝負。後ろにいる馬は届いても3着までというようなことも考えられます。レース的には2016年が参考になるかと思います。
となると、この流れで一番『好位』になるのは、2番手の先行集団の先頭にいる馬。スタートしてその位置を確保するために無理なくロスもなく行ける馬は…ダノンスマッシュと読みました。
実のところ、この好位という意味ではダイアトニックの方が位置取りしやすい可能性もあります。しかし、阪急杯での一件をご存じでしょうか?北村友一騎手は今回と同じダイアトニックに騎乗、川田騎手がフィアーノロマーノに騎乗していたのですが、直線に入り、北村騎手は抜け出そうと必死になり内へ思いっきり斜行、結果その経路を走るはずだった川田騎手のフィアーノロマーノは妨害され抜け出しが遅れ、それでもそのあと伸びてきて3着。結果的にはその斜行で降着となりフィアーノロマーノが2着と繰り上がりましたが、あれがなければフィアーノロマーノは完全に1着だったかと思います。問題はそれよりも、直線に入った時の二人のやり取りです。どうも川田騎手は、自分の馬の手応え的に空いている前から抜けれると判断し、北村騎手に一声かけた模様。しかし、それが聞こえなかったのか、無視をしたのか、北村騎手は思い切り斜行してきて川田騎手の進路を塞ぎました。
この日は無観客レース。ゴール直後、川田騎手の北村友一騎手に対する怒号がビデオにも鮮明に入っています。
「ゆーいちぃ!!!なんで声出してんのに入ってきてんだよお前」
相当怒ってますね。無理もないです。完全な進路妨害ですし、危ない斜行でしたからね。まぁ競馬ではこれくらいの怒涛が響くのは日常茶飯事だと思いますが、無観客であったがためにここまで声が聞き取れるのも珍しいので、視覚的なものだけではわからない競馬というのをこれで少し知った気がします。
話は戻りますが、これがなぜ今回のレースに関係してくるかというと、奇しくも今回の高松宮記念もまた位置関係が似ており、さすがの北村騎手も今回は川田騎手の位置を気にしながらレースすることになるかと思います。それを踏まえると、少なくとも川田騎手がダイアトニックに塞がれて抜け出せない、といったシーンはないのでは?と踏んでいます。ちょっと競馬の純粋な展開予想とは違う考察になりますが…。そういうこともあり、ダノンスマッシュが好位置から直線ですんなり前に出れれば、あとはそのまま…となるのでは、というのが今回の結論です。
相手は能力の非凡さと状態の良さから⑧グランアレグリアを対抗、シルクロードSの相性からやはりはずせない②アウィルアウェイを単穴に。
連下は、まだまだ衰えはないとみえる現スプリント王者の⑨タワーオブロンドン、川田騎手との兼ね合いがあっても好位なのは間違いないであろう③ダイアトニック、上りの速さから好位につけられれば馬券内十分の⑩アイラブテーラー、シルクロードSの内容も良く鞍上幸騎手&去年2着というのが怖いフラッグとなっている⑫セイウンコウセイ。
穴は、失速しないでそのまま…もありえるかもしれない⑯モスズーパーフレア、調教抜群だった⑪クリノガウディー、成績的には申し分なくスプリント適正さえあれば一発もありえる⑱ノームコアまで。
※追記・予想変更
雪は関東地区だけにとどまったものの、中京の芝が不良馬場。これを踏まえて少し予想を変更します。
参考にしたいのは、5年前の2014年の高松宮記念(不良)と、去年のCBC賞(不良)です。
どちらも中京1200mの重賞で馬場状態は不良。ここから注意ポイントのヒントを得たいと思います。
まず2014年の高松宮記念を参考に考えると、気にしなくてはならないのは「逃げ馬も残りかねない」という点です。2014年はエーシントップが逃げを図りました。しかしこの時のエーシントップは15番人気。18頭立てだったので下から4番目の人気という人気薄です。しかしながら4着まで残り、3着ともクビ差という健闘ぶりでした。
そして一方で勝ったのは3番人気のコパノリチャード。この馬は3番人気で元々人気していた馬ですが、1番人気ストレイトガールにも負けなかった理由がひとつあります。それは道悪に強いダイワメジャー産駒だったという点。実はダイワメジャー産駒は中京の芝1200mの成績はあまりよくありません。しかしながら、道悪に強いという要素がそれを覆したというほど適性があります。
また、この時2着になったスノードラゴンも8番人気の人気薄。この理由は芝の道悪が得意であったこと、本来の適性がダートであったこと、そして馬体重が500キロを超える大型馬であったことです。その点ストレイトガールは450キロと体も小さい牝馬。その上完全なる瞬発力タイプの馬でした。ストレイトガールがスノードラゴンに上り勝負で負けたのはそういう点が大きいです。
次に去年のCBC賞です。
このレースも逃げたセイウンコウセイが3着、勝ち馬との差は0.1秒という結果で、逃げ馬が残る結果になっています。ちなみに、今回の高松宮記念でかなり推していたアウィルアウェイもこのCBC賞に出走していましたが、51キロの斤量で末脚にも期待がかかっていたにもかかわらず伸びずに8着に沈みました。馬体重の軽さ的にも少々割引が必要かもしれません。
というわけで、今回の出走馬の種牡馬別の道悪適性をまとめたのが以下です。
父名 | 道悪適正評価 |
ロードカナロア | 馬券内という点では馬場が悪くなろうがあまり変わりなし。ただ、勝率がグッと下がるので勝ち切れるかという点になるとは多少割引。 |
ジャスタウェイ | 可もなく不可もなく。大型のパワータイプならこなせる。 |
ストーミングホーム | 道悪は苦にしない。むしろ得意な可能性も秘めている。 |
ショウナンカンプ | 典型的な道悪苦手適正。 |
ディープインパクト | 道悪得意というわけではないですが、良い意味で良馬場でも不良でも堅実に走ります。さすが万能のディープ産駒。 |
レイヴンズパス | 数少ない産駒を見る限りあまり得意ではない印象もありそうですが、正直ちょっとデータ不足のため判別不能。 |
トーセンラー | データ少な目ですが、トーセンラー自身も不良のダービーや安田記念で大敗していることからあまり良い印象はないのが正直なところ。 |
スクリーンヒーロー | こなせはしますが人気薄を極端に評価を上げるほど上位適正という感じではない。 |
アドマイヤムーン | 道悪適性あり。 |
キングヘイロー | 道悪適性上位。小型馬でなければ狙うのもあり。 |
フランケル | 可もなく不可もなく。 |
ダイワメジャー | 生粋の道悪巧者。評価を覆して狙える適正。 |
スパイツタウン | 道悪適性あり。 |
ファーストサムライ | ダート馬が多いことからもこなせる。 |
ハービンジャー | 不良馬場だと評価を下げざるを得ない適正。 |
以上を踏まえて不良馬場になったことで気にしなくていけなくなった点は以下です。
- 逃げ馬要注意
- パワーがいるためスピード・瞬発力タイプの馬や体の軽い馬は割引対象
- 道悪苦手な血統は割引が必要
まぁ大体は不良馬場の時に考えなくてはいけない当たり前の項目ばかりですが、中京1200mでは過去にも顕著にそれが出ていたことから、より重視した方がいいかもしれません。
・・・・。
これらを全部まとめると、浮上してきてしまうのがナックビーナスです。
牝馬でありながら500キロを超える大型馬であること、道悪に強いダイワメジャー産駒であること、そしてモズスーパーフレアがいはしますがこの馬も本来逃げ馬であること。ちょっと条件が揃いすぎていますね。
週中考察で牝馬は7歳以上が馬券に絡んだことがない事から、完全に度外視していましたが、これはちょっと買わないわけにはいかなくなりました。
それともう一頭、今回は見送る予定でしたが、ダートで大躍進を見せているモズアスコットも再考が必要です。
逆に評価を下げる必要があるのは、アイラブテーラー、ノームコアです。どちらも当初馬券に組み込んでいましたが、今回は見送りに変更です。
さすがにこれだけの予想変更の中、さすがに単での勝負は危ないと踏みましたので、今回は3連複主体での馬券構成に変更したいと思います。
なお、当初の買い目予想も下記に残しておきますので、最初の買い目がパターン①、不良馬場で予想を変更した買い目がパターン②として参考ください。
高松宮記念(GⅠ)買い目
パターン①(取りやめ)
馬券形式 | 買い目 | ベット荷重 |
馬単 | ⑥-⑧ | ★★★★★ |
⑥-②③⑨ | ★★★ | |
⑥-⑩⑫ | ★★ | |
⑥-⑪⑯⑱ | ★ | |
⑧-⑥ | ★★★★★ | |
②⑨-⑥ | ★★★ | |
②⑧-②⑧ | ★★ | |
②⑧-③⑨ | ★ | |
単勝 | ② | ★★ |
パターン②(最終結論)
馬券形式 | 買い目 | ベット荷重 |
3連複 | ⑥⑧-⑥⑧⑨⑫⑭⑮-②③⑥⑦⑧⑨⑪⑫⑭⑮⑯ | ★ |
以上、高松宮記念の最終結論・買い目公開でした。
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