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この記事は「第52回 ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)」の予想記事です。
どうもキラです。
今回も過去10年の統計データ、調教などから第52回 ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)の考察・予想をおこないたいと思います。
ダービー卿チャレンジトロフィーとは
ダービー卿チャレンジトロフィーは、1969年に、イギリスから騎手3名を招いて東京競馬場と京都競馬場で「英国騎手招待競走」をおこなった際に、第18代ダービー卿エドワード・ジョン・スタンリー伯爵からトロフィーの寄贈を受けたことを記念し、その名がついた。
創設時は東京競馬場の芝1800mで11月に行われたが、1981年に中山競馬場へ変更。距離も1984年から芝1600mに変更され、施行時期は春の中山開催に変更。そして1990年さらに距離を芝1200mに短縮、その後1996年に再び芝1600mへと度重なる変遷を経て、今の中山・芝1600mで定着している。負担重量は当初別定でしたが、2002年よりハンデキャップに変更されている。
レースの活用傾向としては、春のマイル戦とあって、安田記念やヴィクトリアマイルの前哨戦に使う馬も多い。
外国産馬は1971年から1983年まで出走可能となり、1990年以降再び出走可能となった。地方競馬所属馬は1995年から出走可能となり、2006年からは外国馬も出走可能となって、現在は国際競走となっています。
レースレコード(中山1600mでの開催のみ)は2019年のフィアーノロマーノの 1:31.7で、年々タイムが速くなっている傾向にある。
ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)コースデータ
中山・芝1600m
ニュージーランドトロフィーやフェアリーステークスと同条件のコースで、外回りコースを使用します。
コースの特徴
- スタートから最初のコーナーまで距離が短い ⇒ 内枠有利・外枠不利の典型的コース
- その後ずっと下り坂が続きコーナーもゆるやか ⇒ 逃げ馬には逃げやすい
- ペースは下り続きな事からハイペースになりやすい
- 最終直線は短いが急勾配があるため、これにハイペースが加わると差し・追込にむく展開となる
- 9月開催のみ、野芝主体になるためかなりの高速馬場に。スピードタイプがそのまま逃げ・先行で行ききれる。
有利データ(2017~2019年統計)
種牡馬
馬名 | 戦績 | 複勝率 |
キングカメハメハ | 8-8-8-37 | 39.3% |
キングカメハメハを挙げたものの、一番良い相性の良いキングカメハメハでも複勝率4割。つまり、このコースは血統からの好相性で秀でた馬はあまりない。どの馬にもチャンスあり。
今年の該当馬
- ④クルーガー(キングカメハメハ)
- ⑥レイエンダ(キングカメハメハ)
騎手
騎手名 | 成績 | 複勝率 |
シュタルケ | 5-2-3-6 | 62.5% |
C.ルメール | 16-7-7-19 | 61.2% |
M.デムーロ | 10-8-5-15 | 60.5% |
マーフィ | 5-1-1-10 | 41.2% |
外国人騎手の成績がえぐい。良馬を乗せてもらっている点も大きいが、人気薄もしっかり引っ張ってくるので信頼性のあるデータと言える。
複数人出走していれば、1人は馬券に絡む確率はかなり高そう。
今年の該当馬
- ⑦プリモシーン(M.デムーロ)
ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)統計データ(過去10年※阪神開催の2011年は除く)
タイム・ペース傾向
過去10年のタイムとペースは以下
年 | 馬場 | タイム | ペース |
2019年 | 良 | 1:31.7 | 33.9-35.2 |
2018年 | 良 | 1:32.2 | 35.0-34.8 |
2017年 | 稍 | 1:34.7 | 36.2-34.7 |
2016年 | 良 | 1:32.8 | 35.3-34.5 |
2015年 | 良 | 1:32.2 | 35.6-34.2 |
2014年 | 稍 | 1:34.6 | 34.8-36.7 |
2013年 | 良 | 1:32.6 | 34.3-35.3 |
2012年 | 良 | 1:33.5 | 35.4-34.7 |
2010年 | 良 | 1:34.3 | 36.3-34.0 |
※ 青字スロー、赤字ハイペース
稍重馬場では多少タイムもペースも落ちていますが、良馬場だと平均して1:32~33秒台。重賞としてはそこまで速い感じではないですね。ただ、去年の1:31.7や1:32前半くらいになるなら速めです。そのため、上り勝負になるかどうかはペース次第。速めのペースになれば上りはさほど脚は伸びず届かない傾向です。今年は前に行きたい馬がわりと内枠に揃っています。逆に追込み勢が外枠に集中しています。これは先行勢がそのままもありえますね。
5番手以内につけそうな馬
- ②ストーミーシー
- ③ジャンダルム
- ④クルーガー
- ⑤ボンセルヴィーソ
- ⑧トーラスジェミニ
ローテーション
前走レースの内訳は多種多様で特筆するような好相性レースはそこまでありません。ただ、基本的には勝ち馬は前走馬券内の馬が有力なので近走の調子は重視した方が◎
今年の該当馬
- ⑦プリモシーン(東京新聞杯・1着)
- ②ストーミーシー(東風S・1着)
- ⑧トーラスジェミニ(幕張S・1着)
- ⑫ペプチドバンブー(トリトンS・1着)
騎手
石橋脩 | 3回 | 1-2-0 |
シュタルケ | 2回 | 1-1-0 |
戸崎圭太 | 2回 | 1-0-1 |
内田博幸 | 2回 | 1-1-0 |
福永祐一 | 2回 | 0-2-0 |
9年で3連対と石橋脩騎手が好相性。
今年の該当馬
- ④クルーガー(石橋脩)
種牡馬
ダイワメジャー | 3回 | 2-1-0 |
ディープインパクト | 2回 | 0-1-1 |
ハーツクライ | 2回 | 1-0-1 |
ダイワメジャー産駒が好相性。
今年の該当馬
- ⑤ボンセルヴィーソ(ダイワメジャー)
- ⑦プリモシーン(ディープインパクト)
- ⑪ケイアイノーテック(ディープインパクト)
- ⑮カツジ(ディープインパクト)
- ⑯マイスタイル(ハーツクライ)
生産
生産者名 | 戦績 | 割合 |
ノーザンファーム | 1-1-2/27 | 14.8% |
社台ファーム | 1-2-2/27 | 18.5% |
社台C白老ファーム | 0-0-1/27 | 3.7% |
社台系 | 2-3-5/27 | 37.0% |
さすだにクラシック戦ではないので、社台系の独壇場という感じではない。でもそれでも社台系の枠でみれば3頭に1頭は社台系という割合で、毎年1頭は入っていてもおかしくはない。
今年の該当馬
- ④クルーガー(ノーザンファーム)
- ⑥レイエンダ(ノーザンファーム)
- ⑦プリモシーン(ノーザンファーム)
- ⑩ムーンクエイク(ノーザンファーム)
馬齢・性別
4歳牡 | 7頭 | 2-3-2 |
4歳牝 | 1頭 | 0-1-0 |
5歳牡 | 14頭 | 6-2-6 |
5歳牝 | 1頭 | 1-0-0 |
6歳牡 | 5頭 | 1-2-2 |
6歳牝 | 0頭 | |
7歳牡 | 2頭 | 0-2-0 |
7歳牝 | 0頭 | |
8歳以上 | 0頭 |
※セン馬は牡馬にカウント
圧倒的5歳馬の独壇場。勝ち馬に関しては6歳まで。出走数が単純に少ないが、牝馬は過去2頭のみ。
ズブい馬に合うコース形態じゃないことからも、8歳以上は正直消しの方向で。
割引対象馬
- ナインテイルズ(牡8)
- クルーガー(牡8)
- ブラックムーン(牡8)
人気
1人気 | 3頭 | 1-2-0 |
2人気 | 5頭 | 1-1-3 |
3人気 | 2頭 | 1-1-0 |
4人気 | 5頭 | 2-3-0 |
5人気 | 4頭 | 3-0-1 |
6人気 | 2頭 | 0-1-1 |
7人気 | 3頭 | 1-0-2 |
8人気 | 2頭 | 1-0-1 |
9人気 | 3頭 | 0-1-2 |
10人気 | 1頭 | 0-1-0 |
11人気以下 | 0頭 |
びっくりするほど割れている人気傾向。人気馬が当てになっていないのがよくわかる。狙いどころは4、5番人気。そろそろ6番人気の勝利も妙味か?
脚質
逃げ | 3頭 | 2-1-0 |
先行 | 10頭 | 4-5-1 |
差し | 8頭 | 2-2-4 |
追込 | 8頭 | 1-3-4 |
逃げ馬も3頭連対、追込み馬も8頭が馬券内とかなり珍しい偏りのない傾向。展開次第でもどこからでも突っ込んでくると思っていいと思います。
ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)好調教馬
馬名 | 調教内容 | 評価 |
クルーガー | 栗東坂路・一杯 52.1-37.8-24.3-12.1 |
○ |
プリモシーン | 南ウッド・馬なり 69.3-54.4-40.1-12.5 |
○ |
カツジ | CW・一杯 80.8-64.9-51.0-37.4-12.0 |
○ |
プリモシーンは調教駆けしないのでこれくらいで大丈夫。
ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)結論
今回はプリモシーンの本命でいきます。
牝馬なのがあれですが、レース相性の良い5歳馬、鞍上は鉄板ともいえる外国人騎手、ディープ産駒という事で今年は去年の雪辱を晴らしてくれることと思います。
鞍上のデムーロ騎手はこれでコンビ2戦目。前走東京新聞杯では6番手からの競馬。いつもは中盤かそれよりやや後ろから競馬する当馬ですが、前走を見る限りデムーロ騎手は今回もそこまで下げないと思います。
また、斤量の不安の声もありますが、前走も56キロで勝ち切ってますし、相手関係を考えれば前走の方が有力馬が揃っていたことも考えれば問題はありません。
難しいのが相手選びです。有力どころと考えているのは、相性の良い5歳勢から③ジャンダルム、⑥レイエンダ、⑫ペプチドバンブー、⑮カツジあたりですね。特にムラのある③ジャンダルムは斤量が56キロに戻って見直し必要です。
人気の一角④クルーガーは年齢的に少々割引。
あとは、逃げが予想される⑧トーラスジェミニは少し警戒が必要そうです。
ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)買い目
馬券形式 | 買い目 | ベット荷重 |
3連複 | ⑦-③④⑥-②③④⑤⑥⑧⑪⑫⑮ | ★ |
以上、ダービー卿チャレンジトロフィーの予想でした。
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