第55回 フローラステークス(GⅡ)【予想・データ・買い目】

この記事は「第55回 フローラステークス(GⅡ)の予想記事です。


 

どうもキラです。

コースデータ、過去10年の統計データ、調教などから第55回 フローラステークス(GⅡ)の考察・予想をおこないたいと思います。

フローラステークスとは

フローラステークスは2着までの馬に優駿牝馬(オークス)の優先出走権が付与されるトライアル競走で、1966年に「サンケイスポーツ賞 4歳牝馬特別(オークストライアル)」の名称で創設されました。

創設時は芝1800m・優先出走権は5着以内という条件で行われていましたが、トライアルレースとしての中・長距離の適性をより明確にするため、1987年から現在の2000mに延長。さらに1991年に優先出走権が3着以内に変更になり、2018年からは現在同様の2着以内となっています。

地方競馬所属馬は1995年から、外国産馬は2003年から出走可能となった。そして2010年からは外国馬も出走可能となって、現在は国際競走となっています。

出走馬の傾向は桜花賞へ出走できなかった馬がオークスを目指すためにローテーションに組むことが大多数です。

レースレコードは2018年サトノワルキューレ、2019年ウィクトーリアの 1:59.5 。

フローラステークス(GⅡ)コースデータ

東京・芝2000m

画像元:http://www.jra.go.jp/

JRA10競馬場の中で最大の広さを持つコースで、芝2000mは天皇賞(秋)と同条件のコースです。

コースの特徴

  • スタート位置がポケットスタート。スタートしてすぐにコーナーに入ることから外枠不利なのはとにかく有名(特に先行馬)
  • 向こう上面と最終直線で坂があり、平坦ではない
  • 上り勝負なため前半ペースはあまり速くならない
  • 最終直線がとにかく長く、坂もあることから差し馬、追い込み馬に向いた展開になりやすい
  • 開幕間もない時期は高速馬場で速いタイムが出ることが多く、スピード・瞬発力タイプが逃げ・先行で粘り切るケースがある

有利データ(2017~2019年統計)

脚質

脚質 成績 勝率 複勝率
逃げ 18-13-14-78 14.6% 36.6%
先行 50-57-38-280 11.8% 34.1%
差し 39-36-44-344 8.4% 25.7%
追込 11-13-23-333 2.9% 12.4%

数字的には前有利。ただ、開幕~は逃げ・先行、最終近くは差し・追込という見方が無難。
フローラステークスは開幕週でもあり、高速馬場になることが多いため、先行有利になりやすい。

今回追い込みになりそうな馬

  • ⑩ヒューマンコメディ
  • ⑰レッドサーシャ

種牡馬

馬名 成績 勝率 複勝率
キングカメハメハ 13-3-6-40 21.0% 35.5%
オルフェーヴル 5-4-6-26 12.2% 36.6%
エピファネイア 2-3-2-3 20.0% 70.0%
ロードカナロア 2-2-0-6 20.0% 40.0%
ディープインパクト 24-18-21-104 14.4% 37.7%
ステイゴールド 12-11-11-55 13.5% 38.2%

キンカメ産駒が府中に強いのは有名。ただ近年ではオルフェーブル産駒、さらにはエピファネイア産駒もここに台頭。距離適性さえ合っていればロードカナロア産駒も強く、スピードタイプの血統はとにかく注意。もちろんディープ産駒やステゴ産駒も安定して強い。

今年の該当馬

  • ①エレヴァテッツァ(ディープインパクト)
  • ⑦ホウオウピースフル(オルフェーヴル)
  • ⑤ルトロヴァイユ(エピファネイア)
  • ⑨スカイグルーヴ(エピファネイア)
  • ⑪レッドルレーヴ(キングカメハメハ)

母父

馬名 成績 勝率 複勝率
Azamour 2-3-1-0 33.3% 100%
ホワイトマズル 2-2-2-6 16.7% 50.0%

面白い数字としてはAzamourとホワイトマズル。また、数字には出ていないが、母父トニービンが府中でよく走ることは有名。

今年の該当馬

  • シャレード(Azamour)
  • ①エレヴァテッツァ(トニービン)

騎手

騎手名 成績 勝率 複勝率
C.ルメール 23-11-10-20 35.9% 68.8%
戸崎圭太 10-15-10-33 14.7% 51.5%
M.デムーロ 8-7-6-18 20.5% 53.8%
石橋脩 5-5-6-20 13.9% 44.4%
D.レーン 4-2-2-2 40.0% 80.0%
モレイラ 3-1-1-2 42.9% 71.4%
ムーア 2-3-2-4 18.2% 63.6%
川田将雅 1-5-2-12 5.0% 40.0%
武豊 1-2-1-12 6.3% 25.0%

外国人騎手がとにかく結果を残してます。特にレーン騎手はえぐいですね。今年初めて日本の短期免許を取得したヒューイットソン騎手は初の東京ですが、昨日も芝レースで5番人気の馬を1着に持ってきており、コースは最低限把握できていると思いますし、外国人騎手の傾向からも心配はいらないでしょう。

ただ、いつも成績優秀な川田騎手と武豊騎手があまり芳しくない数字。川田騎手は複勝率こそありますが勝率の低さを見ると、人気を裏切っている傾向があるかもしれません。ちなみに上記ほどではないですが、津村騎手も2-2-3-16とまずまずの結果を残しており、勝ち星で言えば川田騎手、武豊騎手よりも上。騎乗する馬の人気を考えると津村騎手の成績の良さが目立つのがわかります。

今年の該当馬

  • ①エレヴァテッツァ(津村明秀)
  • ⑦ホウオウピースフル(D.レーン)
  • ⑨スカイグルーヴ(C.ルメール)
  • ⑪レッドルレーヴ(M.デムーロ)

ニュージーランドトロフィー(GⅡ)統計データ

タイム・ペース傾向

過去10年のタイムとペースは以下

馬場 タイム ペース
2019年 1:59.5 35.9-34.2
2018年 1:59.5 36.9-34.5
2017年 2:01.3 37.1-34.7
2016年 1:59.7 36.0-36.1
2015年 2:01.8 37.3-34.4
2014年 2:00.0 36.4-35.5
2013年 2:03.9 37.2-34.2
2012年 2:02.0 36.7-34.1
2011年 2:03.3 35.7-37.8
2010年 2:00.2 36.5-34.8

※ 青字スロー赤字ハイペース

近年は2分を切るのが普通で、前目で競馬をして最後も脚を伸ばす、というのが定石です。ただ、あくまでもペースはスロー。それだけに最後の脚がどれだけ速いかにかかっています。末脚に期待できない馬はちょっと厳しそう。

ローテーション

レース名 頭数 成績
フラワーC 7頭 1-3-3
1勝クラス(1800m) 9頭 4-3-2
1勝クラス(2000m) 4頭 1-2-1
1勝クラス(2400m) 2頭 1-0-1
1勝クラス(1600m) 1頭 0-1-0
クイーンC 2頭 0-0-2
未勝利戦 4頭 2-1-1
アネモネS 1頭 1-0-0

一番多いのは1勝クラス(1800m)で9頭。中でも中山1800mの1勝クラスから2017年、2019年と勝ち馬が出ています。これはフラワーCと同条件。そんなフラワーカップ組も数が多めですが、重賞経由にしては1勝と少な目。このあたりからみても、ローテーションの組み方よりも、資質そのものを見計った方が良さそうな気がするので、あまりローテーション傾向から絞ると危険かもしれません。

フローラステークス(GⅡ)各馬評価

キラの短評

⑨スカイグルーヴ

前走・京成杯は負けて強しの内容。ハナに立ちたかったが外枠&中山のコース形態的にすぐにコーナーであったため外を回らされて結局3番手で競馬。この時期の中山はとにかく内が荒れているため、そのコース取りでは走る距離よりさらに長くなります。しかし最終コーナー途中で楽に先頭に立つと残り100mまでは先頭に。その後クリスタルブラックに差されはしましたが、クリスタルブラックが完璧なレース展開であったことや道中脚を使わされたこと、そして馬場が稍重だったことを考えるとかなり強い競馬。良馬場ならさらに走ると思います。

⑦ホウオウピースフル

前走クイーンCでは人気視されるも見せ場なく凡走。しかしこれはやはり距離に問題があったと言えます。府中なら33秒台の上りがでる当馬が34.5秒という平凡な上がりだったことからも、明らかに距離が足りてなかった印象。距離2000mの百日草特別では2番手という前目の位置から最後は上がり33.6秒を出していることから、比較的前でも競馬できることは実証されてますし、条件の合う今回は再び見直し期待です。

⑪レッドルレーヴ

2戦全勝でフラワーカップを制したアブレイズ、3戦全勝でNZTを制したルフトシュトロームに次ぐ2着だったシーズンズギフトが3着と、フラワーカップではその2頭に挟まれたレッドルレーヴですが、そのあたりを物差しにするとまだまだ未知の期待感があります。今回好走するには、メンバー構成を考えると、道中スカイグルーヴをマークした位置取りでいること、自分より内にいるホウオウピースフルよりも前で競馬することが条件になりそうです。少々条件が多いですが、叩き3戦目、鞍上はデムーロ騎手と好材料もあり、ここは勝負所。

⑮ショウナンハレルヤ

前走のフラワーカップで本命に推すも不利に合い大敗を喫したので次走でも引き続き有力視する予定でしたが、8枠に入ったことで少し軽視せざるを得なくなりました。府中の2000mは圧倒的に外枠が不利ですからね。ただ、実力があることは前走に引き続き変わりありませんですし、近年のフローラステークスでも2018年は2着3着、2016年は1着が8枠と外からの結果も出ていますので、早めに前目につけられれば可能性はあります。

①エレヴァテッツァ

前走・未勝利戦はまだ体も小さく華奢で、直線でふらつくシーンもありましたがそれでも体を大きく使って差し切り勝ち。ここから4か月半経った現在、調教映像を見る限り馬体も成長し、走りもしっかりとしてきているのが見て取れます。また、陣営の話によれば、右手前の走りが上手く、早く東京で試したいとも言っており、そういう意味でも今回は楽しみな一戦。未勝利あがりの歴2戦の馬ではありますが、ノーザン産駒・サンデーR所有・最内枠で好位可能・府中に強い母父トニービンという好材料揃いで、人気以上にかなり期待度は高いと言えます。

⑬シャレード

デビューが早く、その後イマイチ精彩を欠いているレースが続いています。ただ、中京では良い走りを見せることから、左回りということで今回再考も必要です。また、母父にAzamourを持ち、Azamour産駒はここ3年東京の芝2000mでは複勝率100%を誇っていますし、シャレードにとっても初距離ということで、消しと割り切るには早計かもしれません。

好調教馬

馬名 評価
⑥ウィスパリンホープ
⑦ホウオウピースフル
⑨スカイグルーヴ
⑮ショウナンハレルヤ

 

フローラステークス(GⅡ)最終結論

良馬場で迎えた東京の高速馬場で、先行・末脚がぴったり当てはまる⑨スカイグルーヴを迷わずの本命にします。

新馬戦も今回と同じ東京2000mで、この時すでに逃げて最後も34.1秒の末脚を見せていますので、今回は成長分も含め、さらに時計も早くなり、2分を切るのは優に想定できそうです。

相手として怖いのは、前走度外視の⑦ホウオウピースフルと好材料が揃っている①エレヴァテッツァ⑪レッドルレーヴももちろん有力ではありますが、好走するために条件が必要そうなため今回は4番手まで下げます。

穴に面白いのは⑬シャレード⑤ルトロヴァイユ。どちらも血統的に切り難く、3着までなら可能性もあるため配当妙味を期待したいです。

また、厩舎から2頭出しがあるのは木村厩舎。昨日も角居厩舎が福島牝馬Sでエスポワール(1人気)とランドネ(15人気)の2頭出しがありましたが、結果は15番人気のランドネが3着でエスポワールは12着の大敗。2頭出しは人気薄の方がくるというのはいつの時代でもよくあり、今回もスカイグルーヴと2頭出しの⑫ヴォリアーモは軽視すると痛い目を見そう。

前走のリベンジをかけて⑮ショウナンハレルヤも抑えで。

 

フローラステークス(GⅡ)買い目

馬券形式 買い目 ベット荷重
馬連 ⑨-①⑦ ★★★★★
①-⑦ ★★★
3連複 ⑨-①⑦⑪-①⑦⑪ ★★
⑨-①⑤⑦⑪⑫⑬⑮-⑤⑫⑬⑮

 

以上、フローラステークス(GⅡ)の予想でした。

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