この記事は「第161回 天皇賞(春)(GⅠ)の予想記事です。


 

どうもキラです。

コースデータ、過去10年の統計データ、調教などから第161回 天皇賞(春)(GⅠ)の考察・予想をおこないたいと思います。

天皇賞(春)とは

天皇賞(春)は中央競馬の平地GI競走では最長距離を誇る3200mで争われるGⅠ競走です。秋におこなわれる天皇賞(秋)と対をなすレースで、優勝者には盾が贈られることから、天皇賞自体を「盾」と表現することもあります。

天皇賞(春)としての施行は1938年から。その時は芝2700mでおこなわれましたが、翌年の1939年より現在と同じ3200mで変わらず施行されています。そのほかには、賞金や出走条件、負担重量など、幾多の変更を重ね、現在は以下の条件で執り行われています。

賞金 1着賞金1億5000万円
賞金総額3億2500万円
出走条件 サラ系4歳以上(国際)(指定)
負担重量 定量 58kg(牝馬2kg減)

また、1995年からは指定交流競走となり地方所属馬も出走が可能になり、2000年からは外国産馬も出走可能となりました。そして2005年からは外国馬も出走可能となって、現在は国際競走となっています。

レースレコードは2017年のキタサンブラックの 3:12.5 。ちなみにこのタイムは、芝3200mのJRAレコード及び京都競馬場芝外回り3200m3歳以上のコースレコードでもあります。

天皇賞(春)(GⅠ)コースデータ

京都・芝3200m

画像元:http://www.jra.go.jp/

天皇賞(春)のみが行われるコースで、外回りが使用されます。

コースの特徴

  • スタート直後のペースは一様にはなりにくい。ただ、長丁場であるため隊列が出来上がればペースは落ち着く。
  • 3コーナーにある高低差4.3mの坂が京都競馬場の特徴で、2周目時はコーナー途中から一気に下り加速するため外に振られやすい
  • 最後の直線は約404mとわりと長めだが、平坦なため4コーナーの時点で前にいないと勝ち負けは厳しくなる
  • 直線に入ってすぐ、内回りコースがポケットとなってインがあくため、そこを狙って突くことも可能
  • 長距離ではあるものの、芝質が軽く、高速馬場であることから、スタミナとスピード両方を要する
  • 枠の有利不利はほぼない

ステイヤーデータ

一昔前は、長距離を得意とするリアルシャダイやマンハッタンカフェ、ジャングルポケット、ダンスインザダークといった有力なステイヤーの血統がいました。ただ、近年は高速馬場が進んでしまってきている事、長距離GⅠが天皇賞(春)しかないこと、適正距離不問の万能種牡馬ディープインパクトの誕生など、そういったことが理由で有力なステイヤーの血が減ってきているといっても過言ではありません。しかしながら、いつの時代でも長距離レースにおいて穴をあけるのはやはりステイヤーの血ですので、ここでも取り上げておきたいと思います。

今注目しておきたいステイヤー血統

リアルシャダイ

先ほど挙げた有力なステイヤーの中でも、個人的にはリアルシャダイは依然注目しておきたい一頭です。直接ではなくとも、父、母父にリアルシャダイの血が入っているだけでもステイヤー資質はあるといってもいいです。ただ、父型血統にリアルシャダイの血が入っていることは近年稀ですので、基本はBMS(ブルードメアサイアー)でその血を探す方がいいでしょう。

代表産駒・BMS:ライスシャワー(天皇賞春・2勝、菊花賞)、ステージチャンプ(ステイヤーズS)、アドマイヤジュピタ(天皇賞春・阪神大賞典)、ペインテドブラック(ステイヤーズS)

今年の該当馬

  • 該当馬なし

ジャングルポケット

自信も天皇賞(春)2着、阪神大賞典2着の実績を持ち、種牡馬としても天皇賞馬ジャガーメイルを輩出するなど、長距離に強い血を伝えています。ただ、こちらも近年産駒が減ってきているので、まだ実績はないですが、BMS(ブルードメアサイアー)での成績に期待をしていきたいところ。

代表産駒:ジャガーメイル(天皇賞春)、オウケンブルースリ(菊花賞)

今年の該当馬

  • ⑤ミッキースワロー(BMS)

ステイゴールド

天皇賞(春)を2勝をしているフェノーメノを筆頭に、種牡馬として天皇賞(春)を4勝している今一番天皇賞(春)に強い血統と言えばこのステイゴールドと言えます。生粋のステイヤー血統というわけではなく、サンデーサイレンスの血もよく引き継いでいるため、距離適性も広く、スピードにも対応でいるため、淀の馬場でも活きているものと思われます。

代表産駒:レインボーライン(天皇賞春、阪神大賞典)、ゴールドシップ(天皇賞春、阪神大賞典)、フェノーメノ(天皇賞春・2勝)

今年の該当馬

  • ②エタリオウ
  • ⑥スティッフェリオ

ハーツクライ

現存するJRAのレースで最長距離となる3600mのダイヤモンドSの勝ち馬が多く、とにかく現代で長距離に関してはこの馬がトップです。長距離に強い理由はとにかく勝負根性の強さ。歴代最強と謳われるディープインパクトを唯一負かしたことがあるのもこのハーツクライですので、その勝負根性はお墨付きです。

代表産駒:フェイムゲーム(ダイヤモンドS・3勝)、シュヴァルグラン(阪神大賞典)、アドマイヤラクティ(ダイヤモンドS)、ギュスターヴクライ(阪神大賞典)

今年の該当馬

  • 該当馬なし

ディープインパクト

とりわけ長距離に強い血統というわけではないですが、その適正距離の幅の広さと能力の高さから長距離も楽々こなしてしまいます。ただ、天皇賞(春)でディープインパクト産駒を狙うのであれば、近年の高速馬場に対応する意味でも母父はロベルト系などよりはノーザンダンサー系などのスピードタイプが良いと思います。

代表産駒:フィエールマン(天皇賞春、菊花賞)、モンドインテロ(ステイヤーズS)、ワールドプレミア(菊花賞)、サトノダイヤモンド(阪神大賞典)

今年の該当馬

  • ⑪メイショウテンゲン 
  • ⑭フィエールマン

 

天皇賞(春)(GⅠ)統計データ

タイム・ペース傾向

過去10年のタイムとペースは以下

馬場 タイム ペース
2019年 3:15.0 36.0-34.5
2018年 3:16.2 35.6-35.9
2017年 3:12.5 35.6-35.5
2016年 3:15.3 37.5-35.0
2015年 3:14.7 36.1-35.3
2014年 3:15.1 36.9-34.8
2013年 3:14.2 36.5-36.3
2012年 3:13.8 35.9-36.5
2011年 3:20.6 37.8-36.0
2010年 3:15.7 37.2-34.2

※ 青字スロー赤字ハイペース

かなりの長距離戦ですので、ペースもタイムもまちまちといったところです。ハイペースでも決着タイムが遅くなる時もありますので、いかに自分でペースで好位から競馬できるかがカギとなりそうです。

ローテーション

レース名 頭数 成績
阪神大賞典 10頭 3-2-5
日経賞 6頭 2-2-2
大阪杯G1 2頭 1-1-0
大阪杯G2 4頭 2-2-0
京都記念 3頭 1-1-1
日経新春杯 1頭 0-1-0
ダイヤモンドS 1頭 0-1-0
AJCC 1頭 1-0-0
ジャパンC 1頭 0-0-1
大阪ハンブルクC 1頭 0-0-1

過去10年の複勝馬30頭の前走内訳が上記ですが、連対馬20頭で見てみると、20頭全馬が前走年内重賞を走っており、休み明けの馬やOPなどからの参戦馬はよくても3着という数字です。今年の1番人気⑭フィエールマンが有馬記念以来のレースですが、このジンクスを打ち破るのか、注目となりそうです。

30頭中10頭と圧倒的に数が多いのは阪神大賞典組です。優先出走権が与えられることや、距離も長距離となる3000mであることから必然的にここからの好成績の数は多くなります。去年はいませんでしたが、2015~2018年まで4年連続で連対馬に阪神大賞典組がおり、しかも勝ち馬だけではないことからも適正は高いと言えます。

今年の該当馬

  • ③トーセンカンビーナ(阪神大賞典/5人気2着)
  • ⑦ユーキャンスマイル(阪神大賞典/2人気1着)
  • ⑧キセキ(阪神大賞典/1人気7着)
  • ⑩メロディーレーン(阪神大賞典/10人気5着)
  • ⑪メイショウテンゲン(阪神大賞典/4人気3着)

優先出走権が当たられるもう一つの重賞、日経賞組も有力ローテのひとつです。一時期は日経賞組が一世風靡した時期もありましたが近年はまた阪神大賞典組に押され気味。阪神大賞典と違い、施行距離からも日経賞で2着以上の結果は必要そうです。

今年の該当馬

  • ①モズベッロ(日経賞/2着)
  • ⑤ミッキースワロー(日経賞/1着)

そしてもう一つ注目しておきたいのは大阪杯組。大阪杯は2017年よりGⅠに昇格していますが、それ以降の3年で2頭の馬が連対しています。GⅡ時代もそこそこ結果を残しており、有馬記念⇒大阪杯、または年内重賞⇒大阪杯というローテーションの馬は注意が必要です。

今年の該当馬

  • 該当馬なし

数こそ少ないですが、軽視できないのは京都記念組。同じ淀コースということで、適性がダイレクトに反映されています。京都記念連対実績か、GⅡ以上の重賞勝利実績がある京都記念組は注意です。

今年の該当馬

  • 該当馬なし

その他重賞組ですが、できれば連対を対象に考えるのであれば、対象は勝ち馬、最低でも2着といった条件をつけたいところ。また3000m以上を成績問わず一度は経験しておくことも条件です。

今年の該当馬

  • ⑨ミライヘノツバサ(ダイヤモンドS/1着)

 

天皇賞(春)(GⅠ)各馬評価

キラの短評

①モズベッロ

前走・日経賞は後方になりすぎたことや直線で他馬に寄られ届かずでしたが、日経新春杯が強い勝ち方だったのは記憶に新しく、京都の適性的にもここは注目です。ただ、3000m以上を走った事がないため、距離適性で強気になれない分、今回も後方からの競馬を取りそうな気がしています。そうなると最終コーナーでどの位置まで上がれるかが肝となりますが、前走の走りを見ていると少しそのあたりの不安点は残ります。

②エタリオウ

能力は高いものの、デビュー以来なかなか勝ちに恵まれないですが、去年も天皇賞(春)4着と、適正はかなりあると思っていいです。ただ、このところ負けすぎているのも事実。今回は差しに徹すると宣言しており、調教を見ても状態は良化傾向にあることから、鞍上が川田騎手に乗り替わったことで変わり身を期待。

③トーセンカンビーナ

去年のクラシック戦線はまだまだ成長途中で結果を残せませんでしたが、秋から着々と結果を残してきている上がり馬です。前走・阪神大賞典も相変わらずの出遅れもあり、直線入ってすぐ前が壁になっていたにも関わらず最後は2着まで脚を伸ばし見せ場は十分でした。この中間はゲート練習も重ねてますし、少しでもゲートをスムーズに出れるようであればユーキャンスマイルと差のない競馬も可能だと踏んでいます。

④ダンビュライト

近走では京都巧者を思わせる結果を出し、馬場さえ整っていれば京都の平坦ではしっかり脚を伸ばしてくる馬です。間が空いていることだけが少々不安要素ではありますが、追切の時計は相変わらず早く、きっちり仕上がっている印象。鞍上の若松騎手は今年すでに高松宮記念でGⅠ勝利を成し遂げており、ここも期待の一戦となります。

⑤ミッキースワロー

前走・日経賞は後方からしっかり脚を伸ばし快勝。さらに充実期を迎えています。京都の経験も、3000m以上の経験も、これまでまだ菊花賞の一戦のみですが、血統的には父系にディープインパクト、母系にジャングルポケットと距離の心配もなく、スタミナ勝負ならここは適正。あとは脚質的に京都でまくるだけの瞬発力があるかどうかになりそうです。

⑦ユーキャンスマイル

去年は長距離ローテーションで結果を出しつつも、その長距離連戦で疲労を蓄積し、本番の天皇賞(春)で思うような結果が残せませんでした。しかし、あれから天皇賞(秋)でも4着、ジャパンCでも5着と、距離だけでなくスピードでも力をつけ、しかも今年は去年とは違い疲労を残さないローテーションで万全の状態と言えます。ここは最有力。

⑧キセキ

元々の能力でいえばここでも抜けた存在である一頭。ただ、ここ近走また出遅れ癖が出ており、前走・阪神大賞典は致命傷ともなったほど大きな出遅れでした。大きな出遅れのあと、川田騎手は道中2番手まで押し上げ、最後はさすがにガス欠になりましたが、直線でもあっさり抜かれずに踏ん張っていたところをみると、スタートさえしっかり切れていればまだまだ勝負にはなっていたと思います。今回は鞍上武豊騎手。意外にも初コンビですが、ゲート再審査も通ってますし、騎手の良腕で復活劇を期待したいところです。

⑪メイショウテンゲン

生粋のステイヤーを思わせる資質で京都3200mも期待したい、ところなのですが、ダイヤモンドS⇒阪神大賞典⇒天皇賞(春)という長距離ローテーションがあまり支持できません。適正はありますが、ひとまず今回は経験までになると思ってます。

⑭フィエールマン

天皇賞(春)で鉄砲はタブーとされているので、有馬記念以来となるフィエールマンの取り捨てが難しいと悩む人もいそうですが、この馬はこと長距離戦においては能力が抜けている存在。そのあたりは心配しなくても良いと思います。また、5歳になった現在、まだ9戦していていないことから、これまでも鉄砲を苦にしていません。スタミナ重要、疲労厳禁の長距離戦なだけに、数の少ないローテーションで回ることのできる馬はむしろ理想的であり、仕上がっていればここでも大本命と言えます。

好調教馬

馬名 評価
②エタリオウ
③トーセンカンビーナ
④ダンビュライト
⑦ユーキャンスマイル
⑧キセキ
⑫シルヴァンシャー
⑫メイショウボサツ
⑭フィエールマン

 

天皇賞(春)(GⅠ)最終結論

今回は⑦ユーキャンスマイル本命でいきます。

去年の敗戦後、間違いなく成長しており、元々あったスタミナにスピードも付き、今年は万全のローテーションなことからも盾を取るなら今しかないといった感じです。特に去年の天皇賞(秋)は、2着ダノンプレミアム、3着アエロリットといった古馬の代表格とスピードでも負けない走りを見せ、ダービー馬ワグネリアンにも先着。続くジャパンカップでも5着に入ったことを考えると、フロックじゃないことはたしかですので、今年のユーキャンスマイルはちょっとものが違うと思った方が良いかもしれません。

最後まで⑭フィエールマンと悩みましたが、天皇賞(春)を連覇したキタサンブラックもフェノーメノも前哨戦に一戦挟んでいたことを考えると、やはり鉄砲でのレース挑戦で充実期のユーキャンスマイルとどこまで戦えるかを考えたときに、おのずとこういう結論に達しました。ただ、有力であることには変わりませんので、当然⑭フィエールマンは対抗です。

そして本日もまた2頭出している厩舎と馬をチェックしておきます。

・角居厩舎 – ③トーセンカンビーナ、⑧キセキ
・森田厩舎 – ①モズベッロ、⑩メロディーレーン
・音無厩舎 – ④ダンビュライト、⑥スティッフェリオ
・友道厩舎 – ②エタリオウ、⑦ユーキャンスマイル

さすがは古馬GⅠ、今日は多いですね。ここで注目しておきたいのは、角居厩舎の③トーセンカビーナと友道厩舎の②エタリオウ。どちらも人気馬に影を潜めそうですが、展開ひとつで勝負にはなります。特に③トーセンカビーナは、まだまだ成長過程で、前走阪神大賞典からまだ上積みも見込める状態。ゲートに課題はありますが、長丁場であればある程度はカバーも可能なのでここでの一発は注意です。②エタリオウは紐抑えあたりで。

他は、展開を突いてくる⑧キセキ④ダンビュライトも警戒が必要です。特に④ダンビュライトは前走後に去勢し、今回が騙馬として初レース。種牡馬の道を絶たれた馬にとって残された道はここしかなく、去勢効果も含めて変貌は大いにあり得ます。

血統的には⑤ミッキースワローも軽く抑えまで。

 

天皇賞(春)(GⅠ)買い目

馬券形式 買い目 ベット荷重
馬連 ⑦-⑭ ★★★★★
⑦-③ ★★★
⑦-④⑧
⑦-②⑤
③-⑭ ★★
③⑭-④⑧
馬単 ⑦-③⑭ ★★★
⑦-④⑧ ★★
④-⑦⑭
3連単 ⑦⑭-⑦⑭=②③

 

以上、天皇賞(春)(GⅠ)の予想でした。

よかったらランキングクリックも宜しくお願いします!