この記事は「第81回 優駿牝馬(オークス)(GⅠ)の予想記事です。


 

どうもキラです。

今回は、優駿牝馬(オークス)(GⅠ)の考察をおこなっていきます。

 

優駿牝馬(オークス)(GⅠ)注目ポイント

桜花賞馬の判断

まずオークスを予想するにあたって考えないといけないことは、その年の桜花賞がどういうレースだったか、です。

桜花賞の好走馬がそのままオークスでも好走するケースが多いだけに、その年の桜花賞の内容は例年に比べてどうなのか、をしっかり把握しておくことが重要です。

すでに桜花賞で決着がついているのか、ついていれば桜花賞組以外からの伏兵馬はいないか、ついていなければ桜花賞組から巻き返してくる馬はいるのか、など、それによって桜花賞馬の取り捨ても大きく変わってきます。

特に注意しておきたいのは、過去に桜花賞・オークスと連勝した馬たちとの比較。この10年近く、連勝を飾った馬はアーモンドアイ、ジェンティルドンナ、アパパネ、ブエナビスタ、といった名馬ばかりですが、実はどの馬も牝馬3冠(ブエナビスタは幻の三冠)を達成しており、逆に三冠馬以外で桜花賞⇒オークスと連勝した馬は20年近くいません。僕の知っている限り、1993年のベガ以来いないと思います。

つまり、今年の桜花賞馬デアリングタクトは、過去の牝馬三冠馬とどれだけ同じ要素があるかというのは、絶対にチェックしておく必要があります。

というわけでデータを見ていきます。

~オークス時点での詳細情報~

馬名 桜花賞
人気
戦績 血統 2000m
以上
その他の
評価レース
生産
アーモンドアイ 2人気 3-1-0-0
父:ロードカナロア
父父:キングカメハメハ
シンザン記念 ノーザンF
ジェンティルドンナ 2人気 3-1-0-1 父:ディープインパクト
父父:サンデーサイレンス
シンザン記念 ノーザンF
アパパネ 1人気 4-1-1-0 父:キングカメハメハ
阪神JF ノーザンF
ブエナビスタ 1人気 4-0-1-0 父:スペシャルウィーク
父父:サンデーサイレンス
阪神JF ノーザンF
スティルインラブ 2人気 3-1-0-0 父:サンデーサイレンス
新馬戦 下河辺牧場
デアリングタクト 2人気 3-0-0-0 父:エピファネイア エルフィンS 長谷川牧場

 

1つずつ触れていきますが、まずは桜花賞人気。
5頭すべてが2人気以上でしたが、デアリングタクトも2番人気でしたので問題なし。

そして戦績。実は5頭ともオークスまでに2着以下になったことが一度はあります。ただ、掲示板を外したことはありません。
全勝のデアリングタクトはこれも問題なし。

血統は、5頭のうち、3頭がSS系、そして2頭がキンカメ血統です。
デアリングタクトはシンボリクリスエス産駒なのでロベルト系ですね…。

また、5頭とも2000m以上を未経験のままオークスを迎えてますので、ここも気にする必要なし。

ただ、桜花賞以外のレースに関してですが、近年の三冠馬は、阪神JF⇒桜花賞と勝っているか、牡馬相手のシンザン記念で快勝しているか、など桜花賞以外にも際立ったレースがあり、牝馬戦の軽めのレースだけというのは、スティルインラブ以来あまり類を見ない傾向です。

また、生産もノーザンファームに寄った傾向で、それ以外の生産は、これまたスティルインラブ以来となります。

今年のデアリングタクトをスティルインラブに当てはめるか、はたまた年々変わっていく競馬の傾向に当てはめて、少々外れていると判断するか、ちょっと難しいところではあります。

ただ、実際問題、桜花賞自体も、デアリングタクトは

・キャリア2戦で桜花賞勝利は40年いない
・近年エルフィンS組の相性が悪い
・過去10年社台系以外が優勝したのは3頭のみ

と、良くないジンクス要素がかなりあったものの、すべて跳ねのけて勝利。こういう点からも戦歴や生産はあまり気にしなくていい気はしています。

ちなみにオカルトデータではありますが、スティルインラブもブエナビスタもアパパネも、桜花賞を5枠9番で勝っています。そしてデアリングタクトも今年、桜花賞を5枠9番で勝利。これはオークス勝利へのいざないかもしれません。

 

距離適性の警戒

桜花賞からオークスと、距離も1600mから2400mに伸びることで起きる距離適性の壁も当然生じます。ただ、古馬でいう1600mと2400mの違いほど気を付けるべきかというと、ここはまた別の話になってきます。

古馬の場合は1600m戦はマイラーが集いますし、2400mは中長距離馬が揃いますが、クラシックの場合は距離適性関係ない同世代の中で争われますので、その距離に多少適してさえいればあとは能力だけで押し切れたりもします。

とはいえ、長距離向きの血統が番狂わせを演じることも十分あるのはもちろんです。

今回で言えばアブレイズがこれまでの実戦より長い距離でもいけそうな感じですね。

 

各馬短評

なんともうちの方に有力馬が固まりましたね。

①デゼル

前走スイートピーステークスは、最終直線に入ってからの加速度が段違い。末脚自慢のアカノニジュウイチなどもいましたが、瞬時に他馬を置いていった感じです。無敗、スイートピーステークスの勝ち方、レーン騎手と、好材料揃って注目度を集めていますが、ただ、あまり人気しすぎるようだと先週のプリモシーンにもなりかねませんので、そこだけは注意。

②クラヴァシュドール

前走負けながらも見せ場はあった当馬。道中、重馬場にとらわれてバランスを崩すシーンもありましたので、あの中で最後脚も伸ばして4着に入ったのは純粋に評価できます。馬場さえ整っていれば見直しどころか再度大きな期待が持てる一頭。

③アブレイズ

毎度人気薄ながら結果を出し、前走フラワーCも完勝でした。3着のシーズンズギフトは結構能力も高いですし、あの位置からシーズンズギフトに追い付かせなかったのはフロックではない強さと言えると思います。とにかく出足が良いので、今回の枠はかなりプラスに働きそうで、かなり期待できます。

④デアリングタクト

説明不要ですね。桜花賞はこの馬以外はまるで時間が止まっていたようでしたし、これが良馬場だったらさらに差がついているのでは?とも思いました。牝馬三冠の可能性も十分で、ここは不用意に嫌わない方がいいでしょう。

⑤ホウオウピースフル

そもそもクイーンCさえ経由していなければもっと人気を得ているはずともいえる一頭。クイーンCは明らかに距離足らずで、前走フローラSで巻き返したことでさらにそれは確信。個人的には距離延長となる今回はさらに合うと思ってますし、能力の高さだけで言えば人気上位馬と引けは取らないはず。

⑥リアアメリア

桜花賞の回顧の際にも少し話しましたが、リアアメリアはデビュー前から評判も高く、2連勝でアルテミスステークスも勝った事でその後もかなり人気していましたが、持ち時計も平凡で、阪神JFも負けすぎていましたので、ふたを開ければ言うほど能力は高くなかったということで収まりつく馬です。今回距離が伸びたことでその距離適正で変わり身を期待したいところですが、それだけで巻き返すには相手が強すぎます。

⑦ウインマイティー

ここ2戦の強さが本来の強さととっていいと思います。エルフィンSは休み明けの急ピッチ仕上げで仕上がっていなかったと陣営も言っていますので度外視でいいですし、何と言っても魅力は長距離血統であること。2400m戦という事で、伏兵になる可能性は大です。

⑧スマイルカナ

桜花賞では波乱を演出した立役者。もちろん馬場と展開が後押ししたこともありますが、直線に入ってもなかなかレシステンシアに離されなかったのを見る限り、逃げさえすれば粘りの脚は相当なものだと言えます。ただ今回は2400mなので桜花賞のようにはいかないとは思いますので、やるなら大逃げくらいやってほしいところ。

⑨インターミッション

手塚厩舎は今回3頭出しで、その中でも一番人気薄になりそうな一頭。ただ、勝ったアネモネステークスは、フィオリキアリと同タイムですし、その辺を物差しにするとやはり厳しい印象。

⑩ミヤマザクラ

桜花賞は良馬場でもっと内枠であれば本命にしていたはずの一頭です。先行好位からさらにひと伸びするのが持ち味ですので、府中ではおのずと期待が高まります。距離も全然範囲内だと思いますし、レシステンシアから乗り替わった武豊騎手の捌きで巻き返しを期待したいところ。

⑪リリーピュアハート

注目点は鞍上でしょうか。今回の鞍上は福永騎手ですが、福永騎手は同厩舎のミヤマザクラの主戦でもありましたから、それを考えるとを藤原調教師的にはミヤマザクラよりこちらのリリーピュアハートの方が可能性あると思っていそうです。さすがに降ろされた、というのはないと思いますしね。

⑫マジックキャッスル

理想は良馬場なので桜花賞は何一つ見せ場はなかったですね。出遅れもありましたし。そういう点では今回見直し対象ではありますが、いかんせん今回は距離が未知数。戦績的には短距離適性を思わせますが、血統的には長距離もいけるので、こればっかりは走ってみないとなんとも…という感じですね。

⑬ウーマンズハート

チューリップ賞で見せ場があったので桜花賞で穴として期待した人もいたかと思いますが、やはり2歳時の頃の勢いがないですね。前走は馬場の影響もありますが、それを度外視してもやはり少々負けすぎて、今回は割引必死です。

⑭フィオリキアリ

キズナ産駒で能力もまずまずですが、ワンパンチ足りません。ただ、前走はあの馬場の中、デアリングタクト、クラヴァシュドールに次ぐ3位の上りを出しています。展開が向けば掲示板くらいまでは・・・でしょうか。

⑮チェーンオブラブ

明らかに格下といえます。距離延長はプラスに働きそうですが、それだけではどうにもならないですね。

⑯ウインマリリン

前走・フローラステークスを快勝して2連勝と波に乗っています。2着もホウオウピースフルだったことから、同じくらいの評価をするのであれば、この馬も十分勝負になる可能性はあります。あとは、息子から父に乗り替わりということで、父の威厳を保たれて好走…というのも怖いですね。フローラS組はオークスではあまり相性良くないですが、軽視は禁物。

⑰マルターズディオサ

今回メンバー中、一番取り捨てが難しいのがこの馬です。結果を残してもなかなか人気にならない中、前走負けたことでさらに今回人気落ちするかと思います。ただ忘れてはならないのは、この馬はキズナ産駒であるということ。そのあたりからも能力的に軽視は禁物。桜花賞は明らかに馬場が向いていなかったことに加え、これまで結果を残してきたのは外目の枠であったことからも、実は馬混みが得意じゃない可能性もあり、今回の8枠はむしろ好素材になりかねません。

⑱サンクテュエール

シンザン記念勝利馬ということで結構期待した人も多かったかと思いますが、馬場を差し引いても桜花賞は見せ場が無さ過ぎました。あの位置から上り38.1秒はちょっと厳しいですね。強い馬はどんな状況下でも強い、とデアリングタクトが証明してしまった今、前走の不甲斐なさに加え今回は大外枠と、崖っぷちかと思います。

 

好調教馬

馬名 評価
①デゼル
②クラヴァシュドール
④デアリングタクト
⑦ウインマイティー
⑩ミヤマザクラ

 

注意すべき点

厩舎2頭出しは人気薄を狙う

もう毎週のように言ってますが、これは必ずチェックしておくべきでしょう。

今週は、

藤原英昭厩舎
⑩ミヤマザクラ(4番人気)
⑪リリーピュアハート(6番人気)

中内田充正厩舎
②クラヴァシュドール(3番人気)
⑥リアアメリア(7番人気)

手塚貴久厩舎
⑨インターミッション(16番人気)
⑯ウインマリリン(5番人気)
⑰マルターズディオサ(14番人気)

注意すべきは藤原厩舎の⑪リリーピュアハートと、手塚厩舎の⑰マルターズディオサでしょうか。特に⑰マルターズディオサは前走の敗戦と外枠が嫌われてというのがあるにせよ明らかに人気落ちし過ぎですからね。言っても阪神JF2着、チューリップ賞勝ち馬です。すぐとなりのウインマリリンがわりと人気していることを考えるとかなり妙味あるオッズだと言えます。

 

フォーティナイナーが老衰死

これは余談的な話になりますが、先日18日、種牡馬として数多くの競走馬を輩出したフォーティナイナーが老衰で亡くなりました。

種牡馬としては2007年に引退。現役の産駒はもういませんが、BMSではエポカドーロが皐月賞制覇、日本ダービー2着とクラシックGⅠでも活躍するなど、引退後もその血がまだまだ活躍の芽を閉ざしてはいません。

今回のオークスにも、そんなフォーティナイナーの血を受け継いでいる馬がいます。それが今回僕が推しているアブレイズと、桜花賞3着だったスマイルカナです。

アブレイズは四代前、スマイルカナは三代前と、そこまで血こそ濃くはないですが、奮起するには十分。

老衰でこの世を去ることができる競走馬は本当に少ないですので、生涯を全うしたフォーティナイナーをその血を受け継ぐ馬たちが活躍することで送り出す、そんなことを期待してしまいますね。

とくにアブレイズは父:キズナ、父父:ディープインパクト、母父:ジャングルポケットと、とにかくダービー馬の血が濃く混ざっています。牝馬なので今回はオークス出走ですが、牝馬版ダービーでもありますので期待せずにはいられません。産駒初年度からダービー馬とオークス馬を輩出したトニービンの血も入ってますし、やはり血のスポーツを語る上では外せない一頭ですね。

 

以上、オークス(GⅠ)の考察でした。

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