目次
この記事は「エルフィンステークス(L)」の予想記事です。
エルフィンステークス(L) コースデータ
中京・芝1600m
コースの特徴
- スタートがポケットで直後に2コーナーに入るため、前に行きたい馬は距離的にも内枠が有利
- 枠的有利不利が影響してテンが速くなりやすく、バックストレッチ半ばから下り坂に入るため終始ハイペースになりやすい
- 最終直線は阪神以上中山以下の急勾配があるため、スピードだけの逃げ・先行馬には苦しい展開になる
- 前からの馬も後ろからの馬もトータルしてスタミナ指向の血統が向くコース
エルフィンステークス(L) 過去からの傾向
イレギュラー開催となっている中京開催の過去2年のみの統計データから、今回の出走馬で該当する馬としない馬を判別し、予想の参考にしていきます。
ただし、当ブログはデータ派ではないため、統計データは参考にはするものの、過去に来なかったケースの馬でも調教や血統、枠などから残す場合もありますのでご注意ください。
エルフィンステークスといえば、勝ち馬からエアメサイア、ウォッカ、レッドディザイア、マルセリーナ、デアリングタクトといった牝馬クラシックを席巻した馬を輩出したレースですが、中京開催の2年ではまだあまりパッとした馬が出ていません。
2021年の出走馬で言えば、ジェラルディーナやエリザベスタワー、マリアエレーナといったのちに重傷を勝つ素質馬がいたにも関わらず、このエルフィンステークスでは馬券にも絡めずに敗退。ここから見ても、中京への適性とその馬本来の強さの素質は合致しないことがわかります。やはり中京コースは特殊だと言え、今回も素質よりもコース適正を最大限重視して馬を選ぶのが一番良いでしょう。
2021年も2022年も人気馬が着外に沈んだ大きな理由として、道中位置が挙げられます。2021年のジェラルディーナやエリザベスタワー、マリアエレーナ、2022年のルージュラテールを含めいずれも後方からの競馬でした。
一方去年の1・2着馬は道中2番手を位置、一昨年の1・2着馬は道中5番手を位置しており、比較的前からの競馬で押し切る形です。2021年の2着馬スンリは最低人気の馬だったことを考えても、先行力は最重要と言えます。同条件のシンザン記念を例に見ると、今年の2着ペースセッティングや2021年の勝ち馬ピクシーナイトが逃げて好走したことを考えても、3歳この時期の中京マイルは前有利と捉えるのが妥当でしょう。
この2年の好走馬の共通項としてもう一つ挙げられるのは調教です。2022年の連対2頭は最終追い切りでいずれも終い11秒前半をマーク(メンバー中この2頭だけ)していました。2021年も最終追い切りで終い12秒前半を出していたのはメンバー中4頭。このうちの1頭サルファーコスモスが見事勝利しています。
とはいえ、2021年のスンリだけは、どうにもこうにも買い目に残すのはかなり難しいです。調教もかなり悪く、前走内容も評価できる点なし。あるとすれば、1枠だったこと、2走前にマイル戦を逃げ勝っている、ということだけ。つまり、この2つが功を奏し、展開にハマったことで2着に残ったと考えられます。となると、考察からこういった馬を残すのはかなり難しく、頭数を考えてもここは、軸馬から総流ししていくことで抑える、というのが一番正攻法だと思われます。
1600mながら、中京コースを先行で押し切るという点が目に入ると、ついつい血統面からタフな馬を選びがちですが、あまりこれを重要視すると痛い目を見そうです。
この2年の連対馬の血統背景は
アルーリングウェイ
父:ジャスタウェイ(Pサンデー系)
母父:フレンチデピュティ(ヴァイスリージェント系)
ママコチャ
父:クロフネ(ヴァイスリージェント系)
母父:キングカメハメハ(キングマンボ系)
サルファーコスモス
父:キングカメハメハ(キングマンボ系)
母父:ネオユニヴァース(Dサンデー系)
スンリ
父:キズナ(ディープインパクト系)
母父:Kingmambo(キングマンボ系)
これらを見ると、とくにスタミナ血統というわけではありません。ただ、キングマンボ系が目立っていることや、ダート資質のあるDサンデー系やヴァイスリージェント系がいるというのは共通項として挙げられます。
今年これに近しい血統を挙げるなら、
アルーリングビュー
父:イスラボニータ(Pサンデー系)
母父:フレンチデピュティ(ヴァイスリージェント系)
でしょうか。姉アルーリングウェイは去年のエルフィンステークスの勝ち馬です。
キングマンボ系で焦点を充てるなら
コナコースト
父:キタサンブラック(Tサンデー系)
母父:キングカメハメハ(キングマンボ系)
あたりがギリギリ、と言った感じです。
しかしながらあまりこれを重要視するといけません。
エルフィンステークス(L) 最終結論
今回注目したいのは、
最終追い切りで終い11秒台を出していた
レッドヒルシューズ
ダークブロンド
クイーンオブソウル
血統背景から相性の良さそうな
アルーリングビュー
コナコースト
先行力のありそうな
レッドヒルシューズ
クイーンオブソウル
コナコースト
ユリーシャ
マルクパージュ
ここまでの実績で評価できる
アルーリングビュー
ユリーシャ
以上を踏まえて各馬短評をします。
各馬短評
前走新馬戦が強い勝ち方に見えたことで1人気になっていますが、注意したいのはその内容。スタートがかなりうまく、前走は出ただけで数馬身差がつくほど前に出てました。しかし、他の馬が弱く、ペースが上がらないことから逃げる形になりましたが、これはあくまでもペースがかなり遅かったから。前半800m・49秒8というのはだいぶ遅い時計。となれば、最後の直線が逃げてるのに加速している、という風に見えるのも当然で、これだけのスローペースであれば通常は差しくらいの位置。差しで見ればそこから加速するのは当たり前です。結果、タイムも1:36.4といたって平凡。これがもったままの入着ならまだわかりますが、津村騎手も最後比較的追ってますし、この内容から1人気に推されるのはさすがに過剰人気かと思います。休み明けなのも気になる点。
メンバー中唯一1800mを経験している馬。行きっぷりが良いことから、その新馬戦でもスタートでポンと前にでると、そのまま前に行きたがり、向こう正面までは鞍上が手綱をかなり抑えている状態でした。その後は折り合いがついている感じでしたが、直線に入って追い出してもいうほどの反応の良さではなく、最後は何とか差し切っての勝利。レース内容からみても現在の2人気は少々人気しすぎている感も否めません。しかもクイーンオブソウル同様休み明けで、枠も大外枠。危険な要素はかなり多いです。ただ、唯一プラス要素があるとすれば距離短縮。キタサンブラック産駒ということで全兄コナブラックも長い距離を使われていましたが、その結果を見ればわかるように言うほど長いところが得意というわけでもなさそうな印象です。母コナブリュワーズが芝1400m以下を得意としてましたから、どちらかと言えば距離適性は母譲りな気がします。となれば、距離短縮すればあの行きっぷりでももう少し息が持つでしょうし、枠の不利も解消してどこまでいけるか、という感じになりそうです。
新馬戦はかなりセンスを感じる走りと内容で、道中の動きと直線の抜け出し方も完璧。続く次戦の紅梅Sは、枠的に内に包まれる形となり、終始馬場の悪いところを走ってスタミナロス。新馬戦より200m短いこともあって、早目の瞬発力が勝負のカギになってしまったところから、分が悪くなって直線で一度抜け出すも最後は差され3着。しかしあの展開ながらそれでも最後しっかりと脚を伸ばしていた点を見ても力はかなりあり、今回の上位人気2頭とは違ってすでにしっかりと裏付けされた強さがわかる有力馬だと言えます。さらに、紅梅Sの1・2着馬もそれなりの力があったと見られ、どちらもこのあとチューリップ賞を予定しています。そのあたりを比較しても今回はアルーリングビューが最有力とみるのが妥当で、枠が少々外目ではありますが、馬券内は高確率で絡んでくると読んでいます。
明らかに前有利の中京で、今回メンバー中一番脚質的にハマりそうなのがこのユリーシャだと考えます。前走つわぶき賞は果敢に先行し、残り2ハロンまでは先頭にたっていましたし、その後もズルズル下がるような感じでもなく、最後差されはしたものの、脚はジリジリと延ばしていました。しかもこの時の2着馬ダルエスサラームはその次の紅梅ステークスで1着をとっています。このへんをみても今回の有力馬アルーリングビューとの力差もあまりないと見ることができます。またこのつわぶき賞、よく見るとゴール手前で鞍上の岩田望来騎手は右を見あといきなり追うのをやめています。ボートレースであれば八百長を疑われそうなやめ方にも見えるほどです。
手応えが無くなって追うのをやめたという見方もできますが、あれだけ接戦となっている場面で残りの距離数を考えても突如追うのをやめることはちょっと考えにくく、あくまでも推測ですが最後まで追っていたら勝ち負けまであったのではないかと思っています。今回は鞍上戻って松山弘平騎手。去年後半から明らかに調子を落としていますが、ここは言ってもリステッド競争。人気もそこまであるわけではなく、未勝利戦での逃げがまたみられるならここはかなり面白いです。
今回、予想中盤までは本命馬にしようか考えていた馬です。実績はもちろんのこと、枠順、脚質を見てもプラス材料が多く、なんといっても最終追い切りの終いの脚が魅力でした。ただ、実績面を再度見直してみたところ、ファンタジーステークスで負けたリバーラ、ブトンドールや、白菊賞で負けたムーンプローブなど、いずれもは次の阪神JFで大敗を喫しています。GⅠだからという見方もできますが、正直せめて着差が1秒以内の馬が1頭でもいればいいのですが、あまりにも負けすぎな感が否めません。いざ走ればあっさり、なんてこともあるかもしれませんが、ここはそこまで強気にはなれず、今回はB評価まで。
①エイムインライフ
ここ2戦があまり良い内容とは言えず、メンバー的にも力差を感じざるを得ませんが、近親にはジャンダルム、フィドゥーシアやファリダットなど、勝ち星の多い馬が多く、比較的晩成タイプが多いです。今回は内枠を引いたということもあり、スンリの例を考えるとここは軽視できません
③ダークブロンド
メンバー中唯一中京1600mを経験している馬です。そこまで時計が速いわけではないものの、1:34.9であればまずまず。言ってもノーザンファーム産駒ですし、枠と脚質的に前から行ければワンチャンあります。
馬券買い目
馬券形式 | 買い目 | 自信度 |
---|---|---|
馬連 | ⑤-⑩ | ★★★★★ |
⑩-②⑪ | ★★★ | |
⑩-①③⑦ | ★★ | |
⑩-④⑥⑧⑨ | ★ | |
3連複 | ⑤-⑩-②⑪ | ★★★ |
⑤-⑩-①③⑦ | ★★ | |
⑤-⑩-④⑥⑧⑨ | ★ | |
計 19 点 |
エルフィンステークス(L) 結果&回顧
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