第80回 皐月賞(GⅠ)レース回顧【的中馬券・ダービー展望】

この記事は「第80回 皐月賞(GⅠ)のレース回顧記事です。


 

どうもキラです。

今回は第80回 皐月賞(GⅠ)のレースを振り返りたいと思います。

的中馬券

まずは今日の的中馬券から。

中山11R 皐月賞(GⅠ)
馬連 1-7 6.6倍(2番人気)
3連複 1-7-16 91.5倍(25番人気)

払戻額:15,750円
回収率:291.7%

 

今回は馬連と3連複のみの購入にしましたが、どちらも的中でほどよく回収できる結果となりました。
ガロアクリークが本当に人気にならず、3連複は3強のうちの2頭が1着2着だったにも関わらず想像以上に配当が付いた印象です。

レース回顧

配列

まず、今回わたしが予想した配列は

結論でも書いた通り、こういった予想配列でした。

ひそかに⑧ウインカーネリアンがハナを切るんじゃないかと思いましたが、宣言通り⑭キメラヴェリテがハナに立つ形に。その後ろは⑱ビターエンダー、⑦サリオスといったところが予想通り前の良い位置を確保し、出足の良かった⑥ディープボンド、⑮ラインベックもいつもと同様しっかり先行、⑰ヴェルトライゼンデも外枠からなんとか先頭集団に潜り込みましたが、1点まずここでひとつ想定外だったのが、①コントレイルの位置です。

少なくとも5番手以内で最内でロスなく走ると思われていましたが、まさかの⑤サトノフラッグより全然後ろとなる13番手。「なぜそこまで下げた、福永…」と思い、この時「コントレイル終わったか?」とも思いましたが、レース後のインタビューを聞くと福永騎手も想定外だったようですね。馬が前に行かなかったため、無理をさせずにあの位置になったという事でしたが、結果的にこれがかなり良かったかもしれません。

ペース

そしてペース。ハイペースになるかと思われましたが、先行はしたいものの、逃げたくはない、という馬が多かったようで、⑭キメラヴェリテが先頭に立つのが少しかったこともあり、ペースは平均ペースで流れていきました。重馬場から稍重まで回復していましたし、このペースになったことで、先行勢はさらに有利な展開になったかと思われます。

注目ポイント

ポイント1 コントレイルの自在性

好位先行が予想されながら、後方からの差し切りでしっかり勝ち切った①コントレイル。「馬が行きたがらない」というのは馬によっては致命傷になりかねないですが、この馬に関しては、馬の賢さが見え隠れした印象です。自分自身でレースを作っているという感じでしたね。先行でも差しでもいけ、スローペースなら逃げでも行けるかもしれません。コントレイルの強さはこの自在性にあると思います。4コーナーに入る手前から、なんの無理もなく番手を上げていき、最終コーナー中でも他馬をかんたんに抜いていく姿はディープインパクトさながら。しかも、ディープの脚をもちつつ自在性もあるとなれば、枠順やペースにも影響されることなく、安定した成績が望めるという事。これによってダービーでの好走の期待もぐっと高まったのは確かです。

ポイント2 外国人騎手はとにかく軽視するべからず

1~6着のうち、4頭が外国人騎手というのが紛れもない現実。ルメール騎手とデムーロ騎手はJRAの免許を持つ騎手なので、もはや外国人騎手という表現は違うかもですが、でもやはり外国人騎手の勝負強さは歴然です。特に、レーン騎手はこれで日本のGⅠに8回騎乗した訳ですが、その成績は 3-1-0-4 とすでにGⅠ3勝で連対率は5割。GⅠで50%っていうのは通常あり得ない数字です。しかもその3勝はすべて1番人気ではないですからね。人気馬に乗っているとはいえ、人気以上にしっかり結果を出しているからこそです。一方、このところ重賞において人気ほど結果が出せていないのがルメール騎手。先週のNZTと桜花賞、そして今日の皐月賞、もう少し前まで見ると弥生賞も中山牝馬Sも、厳しく見れば期待値を下回る結果になっており、重賞成績だけ人気ほど奮っていないのがわかります。昨日今日で7勝を挙げているので調子自体は悪くないはずですし、この傾向からして、ちょっとルメール騎手の名前だけで人気しすぎている感もあるのかな?というのも少し感じました。ルメール騎手はもしかしたら無観客では燃えないタイプ?というのもあるかもしれませんね笑

ポイント3 今後まだわからない馬が2頭

ここで挙げておきたいのは2頭。まずは⑧ウインカーネリアン。考察でも、「前走の勝ち方がわりと強く、弥生賞で凡走したとは思えない内容。前に馬を置いて2、3番手につけられれば見せ場は十分作れそう。ただやはりできれば馬場は回復している方が向いている。」と書きましたが、まさにその通りで、今回のように前に馬を置いて前目で競馬ができれば最後もしっかり脚が伸びるのがわかりました。また、やはり馬場は最低でも今回のように稍重までが理想です。前走の弥生賞をみてもやはり道悪は得意ではない印象。まだまだ重賞勝てる可能性はあり、ここで見限るのは早計です。

そしてもう一頭が⑨ブラックホールです。今回調教がかなり良かったので穴として推奨しましたが、結果が9着。しかしこれは鞍上によるところも少しあるかと思ってます。というのも、今回⑨ブラックホールの上がりは、3着に入った⑯ガロアクリークと同じ35.7で、メンバー中3番目に早い上がりです。最後方からの競馬なので上がりが速いのは当たり前ですが、追い出しのタイミングなどももっと早ければ重賞でもっと成績が残せていても良いです。すでに札幌2歳S(GⅢ)も勝ってる上、弥生賞でも4着ではあるものの、上りはメンバー中2番目。血統的にも距離延長は歓迎ですので、ダービーも鞍上が変われば面白い存在になりえます。

総括

3強ムードで迎えた皐月賞、終わってみれば1強が消え、2強の図式が出来上がりました。よく考えれば順当に2歳チャンピオン同士の頂上決戦で終わったともいえます。

ちょっと可哀想だなと思ったのはサリオスです。おそらく例年の皐月賞であれば優勝していたであろう馬だと思いますが、今回は相手が悪かったとしか言えません。サリオスを見てると、ディープインパクトの影にくらんだシックスセンスや、テイエムオペラオーの影にくらんだナリタトップロードなどを思い出し、父ハーツクライもシルバーメダルの多かった馬なので、少々そのあたりが心配でもあります。ただ、ディープインパクトに唯一かった馬もハーツクライですので、ディープ産駒のコントレイルには今後もリベンジを期待したいところです(※個人的にはサリオスが好きなので)

次のダービーはこの2強に加え、今回出場できなかったオーソリティ、ワーケア、アドマイヤビルゴあたりも日本ダービーを視野に入れてると思うので、さらに熾烈化が予想されます。2強に割って入る馬が現れるのか、今から楽しみですね。

以上、皐月賞のレース回顧でした。

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