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この記事は「阪神カップ(GⅡ)」の予想記事です。
阪神カップ(GⅡ) コースデータ
阪神・芝1400m(内回り)
同条件のレース:阪神C、ファンタジーS、スワンS、フィリーズレビュー、阪急杯、京都牝馬S
コースの特徴
- スタートから最初のコーナーまでしっかりと距離があるため枠による有利不利はない
- 最終直線に急坂があるため差しが決まりやすいが、外回りと違って下り坂による加速がないためタフなレースになる
- 高速馬場の時は一変して前が止まらない
- 阪神で短い非根幹距離という少々トリッキーなコースであることからリピーターも多い
阪神カップ(GⅡ) 過去からの傾向
毎年3歳馬が人気に関係なく好走しており、この6年で3勝を含む8頭が馬券に絡んでいる。そのうち5頭が前走GⅠ出走(取消も含む)で、残りの1頭もGⅠ出走経験&掲示板内のある馬だった。
さらに、3歳馬に限っては血統的裏付けもある。
過去6年で馬券に絡んだ8頭の血統は
グランアレグリア
父:ディープインパクト(ディープインパクト系)
母父:Tapit(米国型)
グレナディアガーズ
父:Frankel(サドラーズウェルズ系)
母父:Harlington(米国型)
マルターズディオサ
父:キズナ(ディープインパクト系)
母父:Grand Slam(米国型)
ミスターメロディ
父:Scat Daddy(米国型)
母父:Deputy Minister(米国型)
サングレーザー
父:ディープインパクト(ディープインパクト系)
母父:Deputy Minister(米国型)
ホウオウアマゾン
父:キングカメハメハ(キングマンボ系)
母父:アグネスタキオン(Pサンデー系)
シュウジ
父:キンシャサノキセキ(Pサンデー系)
母父:Kingmambo(キングマンボ系)
メイショウショウブ
父:ダイワメジャー(Pサンデー系)
母父:キングカメハメハ(キングマンボ系)
と、必ず米国型かPサンデーの血が入った血統で、明らかにスピード指向。さらに、Pサンデーとの組み合わせはいずれもキングマンボ系でこちらも注目しておきたい。
今回の出走予定馬で3歳は以下の1頭のみ。
父:イスラボニータ(Pサンデー系)
母父:Fusaichi Pegasus(ミスプロ系)
Pサンデー系ではあるものの、母父がミスプロ系。キングマンボ系もミスプロ系ではあるが、完全合致とまではいかず、自信を持っての後押しができるとまでは言えない。ただし、父イスラボニータは5年前にこの阪神Cを勝っている。買い目に余裕がある人は狙ってみても。
年々牝馬好走の傾向が強くなっており、この4年で3勝・2着1回・3着2回とかなりの好成績。とくに、グランアレグリアやダノンファンタジーといったディープ系・Pサンデー系スプリンターやキングヘイロー産駒といったスピード系でヘイローの血も入る牝馬が活躍している。
- ルチェカリーナ 55.0kg 牝4/栗
- オパールシャルム 55.0kg 牝5/栗
- ロータスランド 55.0kg 牝5/鹿
今回出走予定の牝馬は以上の3頭。この中でその血統に該当しそうなのは、
父:ダイワメジャー(Pサンデー系)
母父:タイキシャトル(生粋のスプリンター)
この1頭くらいか。後押ししたいほどガッツリな適合ではないが、鞍上も江田照男騎手から松若騎手に乗り替わりということで、思い切りの良い逃げが見られるなら紐の一端にはアリかもしれない。
年 | 馬名 | 人気 | 1400実績 | 着順 |
---|---|---|---|---|
2021年 | ソングライン (NHKマイルC・2着) |
1人気 | なし | 15着 |
2020年 | ステルヴィオ (マイルCS・1着) |
1人気 | スワンS2着 京王杯SC2着 |
12着 |
2019年 | マイスタイル (マイルCS・4着) |
3人気 | スワンS3着 | 13着 |
2018年 | ジュールポレール (ヴィクトリアM・1着) |
1人気 | なし | 5着 |
2018年 | ケイアイノーティック (NHKマイルC・1着) |
3人気 | なし | 6着 |
マイルGⅠを勝っているようなそうそうたるメンツばかり。これだけの実績人気馬が沈むとなると、他コースの1400mに実績があったり、阪神のほかの距離で実績があるだけでは確実性はなく、阪神1400mというオンリー適性は必要不可欠となる。
今回の出走メンバーで人気上位になのは
グレナディアガーズ
ダイアトニック
バスラットレオン
ロータスランド
この4頭。このうち、危険な人気馬になりそうなのはやはりバスラットレオンか。
阪神コースの成績は1-0-0-2だがいずれも1600m以上。そもそも1400mの経験はない。血統背景的にもディープ系に欧州のサドラー系ということでスピード指向ではなく、ここは人気するようなら危ない。
他の3頭はいずれも阪神1400mの重賞を勝っており、ここは問題なく力を発揮してくるものと思われる。
ローテーション的には重賞組やクラシック路線組を除くとオーロカップ組がやや好走傾向(特にそこでの人気馬)
今回の出走予定メンバーでオーロカップ組なのは
カイザーミノル
メイショウチタン
以上の2頭。このうち人気していたのは2人気だったカイザーミノルのみ。重賞好走実績もあり穴の一考にはアリか。
2017年には6歳のイスラボニータが勝ち7歳のダンスディレクターが2着、2016年には7歳のフィエロが3着と6歳以上の好走もしっかりある。ただし、いずれも同年に重賞馬券内の実績があったため、衰えがないという裏付けは必須かと思われる。
今回の出走予定メンバーで6歳を超える馬は
カイザーミノル 牡6
キングオブコージ 牡6
ミッキーブリランテ 牡6
ルプリュフォール セ6
エントシャイデン 牡7
ダイアトニック 牡7
トゥラヴェスーラ 牡7
ライトオンキュー 牡7
ダイメイフジ 牡8
以上の9頭。例年に比べて今年はかなり高齢馬の出走が多い。
このうち、2022年内で重賞馬券内実績がなかったのは、
ライトオンキュー 牡7
ダイメイフジ 牡8
以上の2頭。ここは正直よほど調教の動きが良くない限り消しでいいところ。
取り捨てが難しいのはエントシャイデンだ。この馬は今年も海外ロンシャンでG1フォレ賞を3着になっている。これを重賞馬券内実績と取るかで変わってくるが、春に国内でリステッドも勝っているため、ここは一応残しておくのが無難。
ちなみに5歳馬でも年内重賞馬券内実績がありながら人気薄になっている馬が注意が必要だが、今年は該当馬なし。
阪神カップ(GⅡ) 血統
ダイアトニック
父:ロードカナロア(キングマンボ系)
母父:サンデーサイレンス
エントシャイデン
父:ディープインパクト
母父:サクラバクシンオー(欧州型・ナスルーラ系)
トゥラヴェスーラ
父:ドリームジャーニー( Lサンデー系)
母父:アドマイヤコジーン(欧州型・ナスルーラ系)
ラウダシオン
父:リアルインパクト(ディープインパクト系)
母父:Songandaprayer(米国型・ミスプロ系)
阪神カップ(GⅡ) 追い切り
キングオブコージ
ルプリュフォール
11/24 グレナディアガーズ ノーザンFしがらき
11/24 トゥラヴェスーラ グリーンウッド
11/29 ダイアトニック ノーザンFしがらき
12/02 キングオブコージ ノーザンFしがらき
12/06 ラウダシオン ノーザンFしがらき
12/06 ルプリュフォール グリーンウッド
12/07 ロータスランド チャンピオンヒルズ
12/07 エントシャイデン 大山ヒルズ
12/08 ミッキーブリランテ ノーザンFしがらき
12/09 メイショウチタン 宇治田原優駿S
12/10 バスラットレオン チャンピオンヒルズ
12/10 ルチェカリーナ 宇治田原優駿S
阪神カップ(GⅡ) 馬場
先週おこなわれた同条件の六甲アイランドSでは、先行した古馬勢は全滅。2番手から3歳のアグリが斤量を活かしてそのまま抜け出し、後方からスムーズにこなしていたヒメノカリスが良い脚で伸びてくるも2着まで。その他はほとんど中団からの差し勢。ここから考えるに、ベースとしては差しの馬場であることは間違いない。
今回の隊列予想的には
逃げ ⑦
先行 ⑫⑥③⑤⑬⑭
差し ⑩①⑱⑧⑨⑪
追込 ④②⑮⑰⑯
⑦バスラットレオンがハナを切りそうだが、⑫エントシャデンや⑥メイショウチタンもどこまで引かないかはわからず、場合によってはハイペースの可能性もありそうなメンバー構成。こうなると、差しの展開はさらに勢い付きます。
阪神カップ(GⅡ) 最終結論
過去傾向・血統・追い切り、これらから今回のティア表は以下
A:⑭ダイアトニック
B:⑩ロータスランド、⑯ルプリュフォール、④トゥラヴェスーラ、①カイザーミノル、③ラウダシオン、⑮キングオブコージ
C:⑱グレナディアガーズ
D:その他
各馬短評
馬券買い目
馬券形式 | 買い目 | |
3連複 | ⑭-①③④⑩⑮⑯⑱流し | 各100円 |
ワイド | ⑭-⑧⑪⑫ | 各100円 |
計2400円 |
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