毎年荒れる結果となるマーメイドステークス。
今年は例年よりも少し好メンバーが揃っているようにも思えます

当レースがおこなわれる阪神競馬場は改築してまだ3年しか経っていません
よって分析データも3年間のみとなります。

~過去3年の当レースデータ~

■馬齢

名称未設定 1

古馬の奮闘が目立ちます。とくに一番平均人気の低い6歳が一番活躍しているという、あまり見られない傾向であり、どれも軽ハンデの馬ばかりでした。

■枠順

名称未設定 3

3年間のデータしかないので、とりわけ秀でているものはないですが、少し気になるのは8枠。
全枠の中で、一番平均人気の高い3.8人気なのにもかかわらず、連対すらなし。
開幕週とあってか、外枠の馬が不利なのかもしれません。

■ハンデ

名称未設定 4

軽ハンデ馬が奮起を見せるレースでもありますので、今日はこのハンデ項目を重点に考察していきたいと思います。

このレースで実際に結果を残しているハンデ量は、めいっぱい軽いか、盛られ過ぎていない有力馬か、このあたりだと思います。
数字で言うと、49キロ以下、52~54(できれば55まで)、いったところでしょう。

当たり前の話ですが、ハンデは強さに準じて付けられます。メンバーの力を均衡にし、どの馬にもチャンスが与えられるようにです。しかしながら、やはりそれでも全ての馬をこの斤量だけで均衡させるのはやはり無理ですね。だからこそ、そこに落とし穴があり、逆に好機もあるのです。

特に、弱い馬が強い馬に勝てるのは40キロ台の斤量場合。トップハンデとはおよそ8キロ近い差がうまれます。
競馬では、斤量1キロ差で0.2秒(一馬身)の差が出ると言われていますので、8キロでは1.6秒。
これは実力差があるといっても、同じ牝馬では相当の差です。

しかし、50~51キロの馬はどうでしょう?
40キロ台の馬とさほど実力は変わらないのに、なんだか盛られてしまった気になりませんか?
実際そうなのです。
50~51キロはとくに順OPの馬に科せられます。つまり40キロ台は1000万下。
重賞戦で、1000万下の馬と1600万下の馬にそこまでの差はあるとは思えません。
つまり、たった1キロ2キロの差ですが、40キロ台と50・51キロの差は結構な差があると思います。

一方、その逆も然りで、軽ハンデが多ければ多いほど、トップハンデの馬はきつくなります。先ほど書いた逆で、8キロ差を覆すには、4馬身を突き放して勝つだけの走りをみせないといけないのです。そう考えるとやはり、56キロ、57キロは、牝馬にとって苦しい斤量です。

逆にそこでおいしい思いをしているのが、52~55キロの、安定感こそないものの、展開次第で重賞でも通用する馬たちです。特に、重賞を勝った事ある馬や、GⅠで好走している馬がここにいたら、それは無条件で買いでしょう

ハンデ戦で穴馬を選ぶ際、ただ軽い馬を選べばいいという訳ではありません。
こういった事を頭に入れておくと、どの馬が有利な斤量を背負っているか、選択しやすくなると思います。

というわけで、そんなハンデも含めながら今一番気になっている馬は、ブライティアパルス

当日、なんとか5人気以下で落ち着いてほしいもので、それ以上の人気になるようなら正直軸にはできないかなとも思いますが、現時点での軸候補です

実力がありながらも、結果を残せていないだけで軽斤量になっている絶好の穴馬だと思っています。
前走のメイSでも、先着されたのは先日安田記念で優勝したショウワモダンと、先週エプソムカップでハナ差の2着と健闘したシルポートだけで、それを考えるとこの馬の能力は53キロでは納まらない器だと思います。